先生方へ 授業での活用方法

単元名 環境の記事をスクラップしよう

学習者 : 東京都練馬区光和小6年(平成21年度)
指導者 : 理科専科 竹泉稔先生
学習時間 : 平成21年7月~9月(計4時間)

児童のスクラップの例

児童のスクラップの例

最後のまとめではわかったことや感想を

最後のまとめではわかったことや感想を

ねらい

生活や社会とのつながりが深い「環境」について、新聞を使って学ぶことで、理科の学習全体への興味や関心を高める。

学習の展開

1時間目 : 新聞スクラップの基本的なやり方を説明する(テーマの選び方など)
2時間目 : 実際に記事を切り抜きし、感想や書きこみをする。 途中経過をお互いに見せ合う「情報交換タイム」が効果的

ポイント

① 環境のくくりの中であれば、切り抜くものは写真でも広告でもいいとする。興味を持ってできることで、継続が可能になる。
② 「学習」を前面に出さずに、半分趣味のような形で楽しめるようにする。無理に意見や記事の要約を書かせたりするとハードルが上がってしまうので注意。レイアウトや飾り文字、イラストなどで遊びの感覚を入れてまとめさせる。

プラスα

記事に対して自分が書いた意見や感想に見出しをつけてみる。自分の考えや主張がはっきりするとともに、見出しとはどういうものかの理解が深まる。

その後の学習の展開

夏休み : 10枚以上のスクラップを課す
3時間目 : スクラップを続けて、感じたこと、わかったことをまとめる。がんばったこと苦労したことを「ふりかえりカード」に記入
4時間目 : 自分が集めた記事の1つを選んで、グループ内で1人2、3分ずつ発表

発表内容は、①記事の内容②選んだ理由③わかった こと④自分の考え、他の学習でも使用している「よかったよカード」をお互いに記入。グループで1人代表を選び、クラスで発表

子どもたちの反応

新聞を読むように言っても、子どもはなかなか読まない。きっかけを作ってあげるのが大事です。新聞を広げて、記事を選んで、切り抜いてはって、わかったことや意見を書いて、お互い見せ合う。このようにスクラップは総合的な活動なので、子どもたちがあきずに楽しく取り組めます。能力差はあっても、1人ひとりが、その子なりのものを作り上げられます。

本校のある練馬区は2学期制を採用しているので、夏休みを使ってスクラップの学習を継続し、9月につなげています。夏休み期間は、新聞を取っていない家庭のために、学校で取っている新聞を自由に持っていけるように棚に置いたり、友達と集まって活動したりするように配慮しました。

ネット上の記事はスクラップの対象外としました。ネットに載る時点で、すでに選択がかけられているし、掲載が一時的なものが多いからです。新聞全体を見て、いろいろな記事に触れて切り抜く記事を選ぶことが、無駄なようで大切な過程なのです。


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