朝日中高生新聞10月12日
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ホーチミンハノイハノイベトナムベトナム15(第三種郵便物認可)2014年(平成26年)10月12日エンタメかわそえ・けいこノンフィクション作家。著書に『エリートの条件――世界の学校・教育最新事情』『世界の中学生』(学研、16カ国・16冊)など。コメンテーターとしてテレビ出演も多数。河添恵子「ぼくは、小学生からベトナム語と英語で勉強する私立校へ通っています。好きな授業は英語で、1番得意な言語も英語です。7年生のとき、英検2級にも合格しました。2番目がベトナム語で、3番目が日本語かな」こう語るのはホーチミン市内のバイリンガル・カナディアン・インターナショナル・スクールに通う、8はつおかひろき年生の初岡紘希さん(13)です。初岡さんは父親がベトナム人のハーフジャパニーズで、日本人の母親と9歳の妹とは、日本語で会話をしています。これまで7年間、日本語補習校へも週1回通っているため会話の問題はありまスポーツも一つじゃつまらないベトナムは午前と午後の2部制の学校が多いのですが、近年、都市部では特に英語塾や日本のKUMONなどの塾へ通う子どもが増えています。また、かつて中学生が学ぶ必須外国語や選択外国語は英語、フランス語、ロシア語のいずれかでしたが、90年代以降はロシア語の代わりに中国語や日本語が加わっています。せんが、「漢字の意味はわかるけれど、書くのが苦手」だそうです。身長がすでに184まで伸び、サッカーとバスケット、テニスに汗を流すスポーツマン。アメリカのNBAがベトナムで主催したジュニアNBAの選抜試験では、なんとファイナリストの20人にまで残りました。「トップ10に入れば渡米できたのですが、最終選考で落選……。来年も挑戦するつもりです。ただ、いま一番燃えているのはサッカーです。日本人コーチがいるサッカークラブで、週1回ですが、技術と礼儀を学んでいます」毎年、夏と冬に、母方の日本の実家で過ごしてきた初岡さんですが、今年の夏しんせきは父方の親戚が暮らすノルウェーで、約2週間を過ごしたそうです。「得意な英語が役にたちました。これからは、世界を旅してみたいな」と語ります。都市部では塾通い日本語学習もベトナム母に頼んで日本で買ってきてもらったヘッドホンがいま一番のお気に入り。スマートフォンで友達とフェイスブックを通じて連絡を取り合ったり、音楽を聴いたり(協力・写真河村きくみ)ハーフジャパニーズです!⑪◆このコーナーは不定期に連載します父親が日本人のハーフジャパニーズの9年生の友だち(左)と、サッカークラブのコーチ(右)と一緒にQ「信長協奏曲」で演じる池田恒興は信長と近しい人物ですね。A家臣として付き従う役ではあるけど、一番近くで支えて、時には導く。(現代人の)サブローに影響されて激動の時代を生きていくのはおもしろいです。信長を支えるという大きな目標をまっとうできるように、迫力ある作品になるように、がんばっています。Q時代劇は3年ぶり。特別な準備はされるものですか。しょさA資料を見て所作(立ち居ふるまい)を思い出したり、ふだんからあぐらを多くしたりしていますね。乗馬も思い出すために、クランクイン前に行きました。Q現代人のサブローの視点で戦国時代を見る「信長協奏曲」は、時代劇になじみのない世代でも親しみやすそうですね。A年表って3年とか5年、時には20年もあいていたりするじゃないですか。でもその間も、人の人生からすれば同じ長さの時間を生きている。だから教科書には載っていない部分で「もしかしたらこういうことが本当に起きたのかもしれない」といろいろ解釈ができるのが歴史のおもしろさだと思います。Q学生時代から歴史は好きだったんですか?A覚えるのは苦手ではないですけど、当時はテストに出るからというだけで、知識が何の役に立つのかわからなかったですね。でも自分で調べたり歴史研究家の方に話を聞いたりすると、もっと興味がわいたり年表が覚えやすくなったりします。それってきっと「生々しさ」だと思うんですよね。文章で「千何百年に織田信長がどうした」だけだとちんぷんかんぷんですけど、どういう人だったのかを勉強してその人が本当に生きていたんだって実感がわけば、少しでも肌で感じられるんじゃないかな。そういう意味で「信長協奏曲」が、歴史上の人物を身近にとらえられる作品になればいいなと思います。フジテレビ系列の看板ドラマ枠「月9」(月曜夜9時)が初めて時代劇となります。13日スタートの「信長協奏曲」は現代の高校生のサブローが戦国時代にタイムスリップし、自分とそっくりな本物の織田信長に身代わりを頼まれて天下統一をめざすという物語です。おぐり7日に記者会見があり、主演の小栗しゅん旬さんは「最後まで楽しんで見てもらえる作品づくりをしていきます」と意きちょう気込みを語りました。信長の妻・帰蝶しばさきを演じる柴咲コウさんは「現代人のサブローがどう思うかを通して、今を生きる私たちも考えさせられるドラマになっていると思います」と話しました。小栗さんは同世代の共演陣を頼もしく思っているそうで「僕一人ががんばっても仕方ないし、僕のできない部分をメンバーのみんながうめていってくれていると感じます」。中でも信長を支いけだつねおきむかいえる筆頭家臣の池田恒興を演じる向井おさむ理さんが撮影現場でも「つねちゃん、心強いな」という存在だといいます。(岩本尚子)1982年2月7日、神奈川県生まれ。2006年に俳優デビュー。出演作にNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」、ドラマ「ハングリー!」「S―最後の警官―」など。映画「小野寺の弟・小野寺の姉」が今月25日公開。(撮影・関口達朗)コンツェルトドラマ「信長協奏曲」歴史の楽しみ方歴史の楽しみ方「生々しさ」とらえて向井理さん流向井理さん流!月9"初の時代劇高校生が信長の身代わりに

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