朝日中高生新聞10月12日
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維新の党是々非々是々非々連立与党与与与与与与与与与与与対決独自性安倍「1強」体制に対する立ち位置野野党党民主党公明党自民党維維維維維維維維維新の党維維新の是々協力要請も与野党あわせて12党巨大与党に対抗できるか1964年に行われた東京五輪の開幕から10日で50年となり、首都圏のゆかりの地では当時の日本代表ユニホームや写真、メダルの展示などが行われている。五輪の開催はアジアで初めて。当初は1940年に開催予定だったが、37年に始まった日中戦争の影響により、大会開催を返上。「幻の五輪」と呼ばれる。64年の大会に参加したのは93カ国・地域から約5100人。20競技163種目が行われた。ちなみに2012年のロンドン五輪には204カ国・地域の約1万500人が参加。半世紀で大会の規模は倍に膨らんでいる。50年前の開会式は午後2時ごろにスタート。秋晴れの空に航空自衛隊の飛行チーム「ブルーインパルス」が五輪を描いた。この日を選んだのも、降水確率が低かったからと言われる。2020年の東京五輪の開会式は7月24日午後8時の予定。季節も時間帯も大きく異なる。日本からは355人の選手が参加し、金16、銀5、銅8のメダルを獲得した。金メダルの内訳は、体操とレスリングが各5、柔道3、バレーボール、ボクシング、ウエートリフティングが各1。バレーボール女子代表は「東洋の魔女」と呼ばれ、ソ連(いまのロシア)を破った決勝のテレビ放送は、関東地区で平均視聴率66.8%を記録した。日本生まれの柔道で、日本の選手を破って優勝した無差別級のヘーシンク選手(オランダ)、マラソンで優勝したアベベ選手(エチオピア)なども人気だった。陸上男子100は、米国のボブ・ヘイズ選手が10秒0で制した。この記録をロンドン五輪に当てはめると、決勝には残れるものの最下位。世界記録はウサイン・ボルト選手が持つ9秒58へ、当時と比べて0.4秒縮まった。0.4秒縮まった陸上1964東京五輪から50年52014年(平成26年)10月12日(第三種郵便物認可)ニュースいま、野党ってどうなっている?有権者の失望で民主退潮野党が多極化Qそれでどうなったの?Aそれまでも自民党が圧倒的に強かったんだけど、1人しか当選しないのに野党がばらばらでは、自民党ばかりが勝ってしまう。そうしないために野党勢力が民主党に集約されてきたんだ。2003年の衆院選で自民、民主両党で全議席の8割以上を占め、ほぼ二大政党になった。民主党が自民党を逆転して政権を奪ったのは、その次の次の09年の衆院選だ。Qそれがどうしてまた、12党に増えたの?A民主党の政権運営がまずかったのが大きい。沖縄県の米ふてんま軍普天間飛行場を県外に移すと約束したのにできなかったり、消費税率の引き上げをめぐって党内が対立したり。3年あまりはとやまゆきおの間に首相が鳩山由紀夫さん、かんなおとのだよしひこ菅直人さん、野田佳彦さんと交代して国民の支持を失った。Qそれでおととしの衆院選あべしんぞうで自民党が勝って、安倍晋三さんが首相になったのよね。Aそうだ。この衆院選では自民党が294議席で圧勝したんだけれど、一方で自民党でも民主党でもない「第3極」と呼ばれる維新の会やみんなの党が勢力を伸ばした。特に維新の会は民主党に迫る54議席を得て、もはや二大政党とは言えなくなった。ところが、維新の会もみんなの党も、それぞれ党内で意見対立が起きてともに分裂。それでいまの状態になった。Q野党ってどんな党があったかな。おととしまで与党だった民主党が、いまは野党だけど。A2012年12月の衆議院選挙で自民、公明両党が政権に復帰して、民主党は野党に戻った。それ以外にどんな党があるかわかる?はしもととおるQ橋下徹大阪市長の「日本維新の会」とか。A日本維新の会は二つに分かれて「維新の党」と「次世代の党」になったんだ。ほかに「みんなの党」「共産党」「生活の党」「社民党」「新党大地」「太陽の党」が衆院に議席を持つ。参院だけに議席を持つ「新党改革」もある。与野党あわせて12党あるよ。Qそんなにたくさんあったら覚えられない!「二大政党」って言われていた時代もあったのに。Aその通りだよ。日本では戦後、一つの選挙区で3~6人を選ぶ中選挙区制でほとんどの衆院選が行われてきた。それが1996年から小選挙区制に代わり、一つの選挙区で1人を選ぶようになったんだ。Qなんだか自民党ばかりが強いみたい。Aだから「1強多弱」なんて言われるね。6月までの通常国会では、野党の足並みがそろわずに自民、公明の与党にとってはとても楽な国会で、政府が提出した法案はほとんどが成立したんだ。Qそれは今度の臨時国会でも同じなの?Aさすがにこのままでは次の衆院選でも自民党には勝てないというので、維新の党なども自民党との対決姿勢を強めていて、国会での質問も厳しくなっている。自民党が圧倒的に強いことには変わりないけど、野党が与党とは違う政策を主張して論戦を挑むことは、次の選挙に向けて有権者の選択肢が増えるという点では歓迎すべきことだね。衆院本会議で民主党・海江田万里代表の質問に答える安倍晋三首相=9月30日1964年生まれ。89年から朝日新聞記者。佐賀県、福岡県などで勤務し、95年から政治部で首相官邸や外務省などを担当した。今は政府や国会の動きのほか、憲法や安全保障の社説を執筆。今週の解説者朝日新聞論説委員こくぶたかし国分高史どちらも!朝日新聞社臨時国会が始まりました。この国会では地方の活性化や女性が活躍できる社会づくりのための法案が焦点になるほか、集団的自衛権の行使を認める7月の閣議決定などをめぐって論戦が交わされそうです。数の上で自民党が圧倒的に強い国会ですが、野党はどうなっているのでしょうか。記事の一部は朝日新聞社の提供です▲東京五輪開会式での選手宣誓の様子。集まった各国の旗手の上を無数のハトが舞った=1964年10月10日、東京都新宿区の国立競技場どちらも!朝日新聞社▲東京五輪写真展を訪れたアベベ選手の次男=8日、千葉県成田市

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