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先生方へ 授業での活用方法

フジテレビ解説委員長 若松誠さんに聞く

テレビと新聞は補いあえる

新聞だけでなく、テレビからも毎日ニュースが届けられます。そんなテレビの報道現場でも新聞が活用されているようです。テレビ記者として活躍し、いまは報道番組でニュース解説などを務めるフジテレビ解説委員長の若松誠さんに、テレビと新聞の報道のちがいや、新聞活用のアドバイスなどを聞きました。

テレビは映像に力/取材の基本は同じ

(質問)
テレビの報道では、ふだん新聞をどのように使っていますか?
(若松さんの答え)
情報のアンテナをはる道具の一つとして使っています。読者の声の欄なども見ます。小さな記事でもおもしろいと思ったら、新聞とちがった視点で独自に取材することもあります。
情報番組では、新聞を壁にはって、記事をくわしく紹介したりもしますね。
若松さんの後ろにあるのは、ニュース番組で映る報道フロアです=東京都港区のフジテレビで

若松さんの後ろにあるのは、ニュース番組で映る報道フロアです=東京都港区のフジテレビで

テレビと新聞の大きなちがいとは?
映像のあつかい方です。同じ記者でも、テレビの記者はアナウンサーなどが読む原稿を作るのと同時に、現場でどのように映像を撮り、ニュース番組の時間に間に合わせるか、常に考えています。
ただ、見る人の信頼にこたえる確かな情報を集め、困っている人々の声を伝えるために取材に力を注ぐのは、新聞記者と変わりません。
消費税や年金のことなど、世の中には理解するのが難しい問題がたくさんありますが、テレビ番組で解説を聞き、新聞記事から文字として頭に入れることで、深く理解できます。テレビと新聞はおたがいに補いあえる関係だと考えています。

毎日6紙、担当分野をじっくり

若松さんはいつごろから新聞をよく読むようになりましたか?
防衛庁(いまの防衛省)の記者クラブ(省庁などに新聞、テレビなど各社の記者が集まって仕事場を作り、詰めているところ)で仕事を始めた20代後半のころです。防衛問題についてよくわからず、困っていたときに、先輩に読むようにすすめられました。
毎日、全国紙と地方紙の6紙に目を通し、防衛に関する記事をじっくり読み比べました。
その後、外務省や自民党などに持ち場が変わりましたが、担当する問題をあつかった記事に重きを置く読み方は続けました。
解説委員になると、読み方も変わりましたか?
ニュースを幅広く解説する仕事なので、社説や、記者が自分の意見を盛りこむ署名記事をよく読むようになりました。
特に、自分とはちがった視点で書かれた記事に目を向けます。なぜそう書くのかを考え、ニュース解説に生かしています。

カッターと定規でスクラップを

子どものころは新聞を読んでいましたか?
試験に出るからと親に言われ、中学のころから朝日新聞の天声人語を読み始めました。難しい熟語に苦労しながら、なんとか読み進めました。 小学生のときは、学級新聞の編集長もしました。
小学生におすすめの新聞活用法は?
記事のスクラップはおすすめです。わたしも記者のころから続けています。自分が興味のあるテーマごとにファイルをわけて、大小さまざまな記事を残しています。
インターネットですぐ検索できるから必要ない、という人もいますが、スクラップしようと思って読むと印象が強く残って、気になったときに深くほり下げて調べることもできます。
スクラップするときのポイントは?
はさみでジョキジョキ切るのではなく、カッターと定規を使ってきれいに記事を切りとることです。そのほうが記事が頭に残るし、スクラップし続けようという気持ちになります。
最初が肝心。わたしは新しい記者クラブに移ると、まずカッターと定規のセットをそろえていました。

わかまつ・まこと
1955年、東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後、79年にフジテレビに入社し、報道局で政治・経済を中心に取材。ワシントン支局長、政治部長などを経て、2007年から解説委員長を務める。

2012年3月6日付
実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。


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