「ドラゴン桜2×朝日小学生新聞&朝日中高生新聞『2020年教育改革・キソ学力のひみつ』」連載は、LINENEWS「朝日こども新聞」(月、水、金 8:30配信)で、月5~6回、配信しています。
東大合格請負漫画・ドラゴン桜2とのコラボレーションで、主人公・桜木建二をナビゲーターに、新しい時代に求められる学力や学習法を紹介します。教育専門家らに取材した最新の情報をお見逃しなく!
※こちらのサイトでは、連載の抜粋版を紹介します。
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「教育改革」を掲げ、学校や受験の現場が大きく変わる2020年まで、あと1年半。過渡期のいま、わが子にどのようにアドバイスしていったらいいか、不安に思う保護者もいるでしょう。今週から月初めの5~6回、東大合格請負漫画・ドラゴン桜2とのコラボレーションで、新しい時代に求められる学力や学習法を紹介します。ナビゲーターはドラゴン桜2の主人公・桜木建二です。
最新の受験、学習情報を取材
初めてお目にかかる人もいるだろうから、自己紹介しておこう。桜木建二、弁護士だ。つぶれかかっていた龍山高校の再建を請け負って以来、教育の世界に身を置いてきた。現在は学園の理事もしている。
ウチの学校の方針は明快だ。生徒たちに示す目標はただひとつ、「東大へ行け!」。戦後の日本は昔もいまも学歴社会で、大学受験を中心に回っている。ならばその最高峰たる東大に入って、世の中のルールをつくる側に立つべし。これが基本の考えだ。
俺が来たころの龍山高校は、学力レベルが極めて低かった。東大合格者を出すなんて無理と言われたが、就任して1年で合格者を出してやった。
何も魔法を使ったわけじゃない。情勢を正しく判断し、やるべきことをちゃんとやりさえすれば、東大なんて簡単なのだ。
ただし。指導する側は楽じゃないぞ。生徒に最良の学習を届けるために、俺は受験や学習について最新の知見を求め、人知れず取材・調査・研究をし続けているのだ。その成果を、特別にこの場で紹介していこうと思う。
有益な情報をこっそり伝授
この記事は小学生と中高生の親世代と、ときに生徒たちも読んでいると聞いた。そんな人たちにはいま、気になっていることがあるだろう? 昨今ニュースで見かける「2020年の教育改革」のことだ。
大学入試の改革を柱にして(ほら、ここでもやっぱり大学受験を中心にものごとが考えられている!)、求められる学力が変わるというのだ。
これまでの科目別・知識詰め込み型の学習から、教科の枠を超えた総合的な学びが重視されるようになる。そうして理解力、みずから考える力、表現する力を伸ばすことが求められるようになるわけだ。
この方針に、是非の意見はいろいろあるだろう。だがどちらにしろ、大きな変化が起こることだけはまちがいない。ならば、対応しないわけにはいかないんだ。
来るべき変化に向けて、俺が持っている役立つ情報を提供していこう。教育改革に乗り遅れないために、知っておいて損はないぞ。では次回から、新しく求められるようになる学力とはどんなものか、科目別に見ていく。9月は、国語だ!
【ドラゴン桜2】
作者は、漫画家・三田紀房さん。中堅校に成長したものの、再び落ちぶれつつある龍山高校が舞台。学校理事として加わった弁護士・桜木建二が淡白な「現代っ子」たちを東大に合格させるべく、熱血指導するさまを描く。教育関係者らへの取材をもとに制作されていて、漫画を通じて実用的な受験テクニックや勉強法をふんだんに紹介している。2018年1月から、雑誌「モーニング」(講談社)や「ドラゴン桜公式メルマガ」で連載中。2003~07年に同誌で連載したパート1は、廃校寸前の龍山高校に通う偏差値30台の高校生が、1年で東大に合格する姿を描き、話題になった。
ライター・山内宏泰
主な著書に、『ドラゴン桜・桜木建二の東大合格徹底指南』(宝島社)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)、『文学とワイン』(青幻舎)などがある。中3の娘が受験勉強中。