朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

1月3日―1月11日

2019年1月13日付

3日 熊本・和水町で震度6弱

気象庁「16年の地震とは別」

 午後6時10分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、同県なご町で最大震度6弱を観測した。気象庁によると、地震の規模を示すマグニチュードは5.1、震源の深さは10キロ。県によると死者や行方不明者は出なかった。
 気象庁は、2016年4月に震度7を2度観測するなどした熊本地震とは「別のものと考えている」としている。

和水町の位置を示した九州の地図

3日 箱根駅伝 東海大が初V

青学、5連覇ならず

 第95回箱根駅伝で、出場46回目の東海大学が10時間52分9秒の大会新記録で初の総合優勝を飾った=写真。5連覇をねらった青山学院大学は3分41秒差の2位に終わった。この日の復路を大会新記録で制したものの、前日の往路で6位と出遅れたことが響いた。

箱根駅伝
 正式名は東京箱根間往復大学駅伝競走。東京・大手町―神奈川・あし間を往路5区間、復路5区間の計10区間(217.1キロ)で走る。「マラソンの父」と呼ばれるかなくりそうたちが1920年、「世界に通用するランナーを育てたい」と始めた。関東学生陸上競技連盟に加盟する大学と関東学生連合が出場する。

ゴールテープを切る東海大学の選手の写真
(C)朝日新聞社

3日 菊池雄星投手、マリナーズ入団

米大リーグ

 ポスティングシステムを利用し米大リーグ挑戦を表明していたプロ野球・西武のきくゆうせい投手(27)のマリナーズ入団が決まった。マリナーズ、西武の両球団が発表した。
 菊池投手は岩手・はなまきひがし高校3年だった2009年、選抜大会で準優勝、全国選手権大会でベスト4の成績を残した。左腕から繰り出す150キロ台半ばの直球は大リーグ球団も注目していた。

4日 新元号、4月1日に公表

安倍首相、年頭会見で表明

 しんぞう首相は年頭記者会見で、皇太子さまの新天皇即位に伴い5月1日に施行される新元号について、4月1日に閣議決定・公表する方針を正式に表明した。
 天皇の退位による改元は明治時代以来初で、皇位が継承される前に新元号が公表されるのも初めて。事前の公表に反対する声があったことなどから、より遅い時期の公表も検討されてきたが、国民生活への影響をおさえることを優先した。

4日 東証「大発会」2万円割れ

米中の貿易摩擦など影響

 東京株式市場は、新年初めての取引となる「だいはっかい」を迎えた。米中貿易摩擦などの影響で、米アップル社が2日に中国での業績悪化の見通しを発表したことから、世界経済の先行きへの不安が高まり、3日の米国株式市場が急落。これを受け、日経平均株価のおわりは昨年末の終値より452円81銭(2.26%)安い1万9561円96銭だった。大発会の終値が前年末の終値を下回ったのは3年ぶり。日本経済は不安を抱えたスタートとなった。

5日 大間のマグロ、3億3360万円

豊洲市場で初セリ 史上最高値

 東京都こうとう区のとよ市場で、新春の初セリがあった。昨年10月につき市場(中央区)から移転して初めての正月。毎年たかが話題になる生の本マグロは、青森県おお産の278キロの大物=写真=が3億3360万円(1キロあたり120万円)で落札された。り落としたのは、すしチェーン「すしざんまい」の運営会社。1匹の総額、1キロ単価ともに史上最高値という。

青森県大間産の生の本マグロの写真
(C)朝日新聞社

5日 囲碁 最年少プロ棋士誕生へ

小4の仲邑菫さん

 囲碁の日本いんは、大阪市の小学4年、なかむらすみれさん(9)=写真右から2人目=をプロ棋士として採用すると発表した。4月1日付、10歳0カ月で日本棋院関西総本部(大阪市)の所属棋士になる。9年前、11歳6カ月でプロ入りしたふじさわ女流ほんいんぼう(20)を抜く最年少記録となる。
 仲邑さんは囲碁強豪国の韓国で修業を積んできた。「世界一になる逸材」として、日本棋院が新設した小学生までの採用制度「英才特別採用推薦棋士」の第1号として迎えられる。

会見する仲邑菫さんの写真
(C)朝日新聞社

6日 錦織圭選手、3年ぶりツアーV

テニス ブリスベン国際

 オーストラリアのブリスベンで、テニスの大会ブリスベン国際の男子シングルス決勝があり、世界ランキング9位のにしこりけい選手(29)=写真=が、同16位のダニル・メドベージェフ選手(ロシア)を破り、優勝した。
 世界を回る一連のツアー大会での錦織選手の優勝は、2016年のメンフィス・オープン(米国)以来約3年ぶり12度目。ツアー大会決勝での連敗は9で止まった。

錦織圭選手の写真
(C)朝日新聞社

6日 部分日食 全国各地で

3年ぶり 次は12月26日

 地球と月、太陽が一直線に並ぶことで、太陽の一部が月に隠される部分日食があった。晴れ間が広がった各地で観察された。日食は西から始まり、国立天文台によると、京都では午前8時40分から太陽が欠け始め、9時57分にピークの「食の最大」になった。東京では午前8時43分から始まり、10時6分に食の最大を迎えた。
 国内で部分日食が見られたのは約3年ぶり。次は12月26日に見られる。

東京スカイツリーの背景で繰り広げられた部分日食の連続写真
東京スカイツリーの背景で繰り広げられた部分日食の連続写真
=6日午前8時54分から10時58分まで4分おきに撮影した33枚を合成、東京都台東区
(C)朝日新聞社

6日 小林陵侑選手 ジャンプ週間総合V

スキー 4戦全勝は史上3人目

 ノルディックスキー・ジャンプ男子でばやしりょうゆう選手(22)=写真=が、オーストリアのビショフスホーフェンで行われたジャンプ週間最終戦を制し、史上3人目となる4戦全勝で総合優勝した。
 ジャンプ週間は1953年に始まった伝統あるイベントで、欧州で人気がある。総合優勝は4戦合計8回の飛躍の合計得点で決まる。日本勢の総合優勝は1997~98年シーズンのふなかずよし選手以来2人目。

小林陵侑選手の写真
(C)朝日新聞社

7日 JR山手線、自動運転の実験公開

人手不足対策 「無人」実現目指す

 東京のJR山手やまのて線で、出発から停車までを自動で動かす「自動列車運転装置」の走行実験が未明、報道関係者に公開された=写真。駅に近づくと電車は自動的に減速し、ホームに止まった。
 山手線では制限速度でブレーキをかけたり停止位置に止まったりすることは自動化されているが、加速や減速などは手動。JR東日本は人手不足などに対応するため、将来的に無人運転を目指す。

自動列車運転装置の走行実験をする山手線の写真
(C)朝日新聞社

7日 出国税の徴収スタート

空港設備、サービス充実に使う

 27年ぶりの新税となる出国税の徴収が始まった。2019年度は外国人を含め5千万人が出国するとみて、500億円の税収を見込む。政府は空港でのスムーズな出入国のための顔認証ゲート設置や、文化財の多言語解説の充実などに使うことにしている。

出国税
 正式名は国際観光旅客税。飛行機や船で日本を出国する人から1回1千円を徴収する。2歳以上であれば年齢や国籍にかかわらず対象となる。飛行機や船の運賃に上乗せされる。

7日 家電やIT見本市「CES」開幕

米ラスベガス

 家電や情報通信技術の世界最大級の見本市「CESセス」が、米ラスベガスで始まった。11日までに各国から約4500社が参加。今年は次世代の移動通信技術「5G」やAI(人工知能)、家電や住宅設備がインターネットとつながる「スマートホーム」などの技術に注目が集まった。
 トヨタ自動車は、自動運転技術の開発に使う新型の実験車を公開。周辺状況を把握するカメラやセンサーを増やし、周囲の環境により素早く反応できる。

8日 ゴーン前会長、無罪を主張

日産 特別背任事件

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)=写真=が個人的な損失を日産に肩代わりさせたとして逮捕された特別背任事件で、前会長のこうりゅう理由を開示する手続きが、東京地方裁判所であった。前会長は約27分間、意見を陳述し、「容疑はいわれのないものだ」と、無罪を主張した。
 昨年11月19日の逮捕以降、前会長が公の場に出るのは初めて。裁判官は勾留理由として、証拠を隠したり逃げたりする恐れを挙げた。

カルロス・ゴーン容疑者の写真
(C)朝日新聞社

8日 吉田沙保里選手が引退

レスリング五輪3連覇 

 レスリング女子で五輪3連覇を果たし、国民栄誉賞を受賞したよし選手(36)が、現役引退を発表した。2016年のリオ五輪後は、日本代表選手らを指導するなど公式戦には出場していなかった。
 吉田選手は10日に記者会見を開き、「レスリングは全てやり尽くしたという思いが強く、引退することを決断いたしました」と理由を語った=写真。今後は日本代表やがくかん大学(愛知県おお市)の後輩たちの指導にあたるという。

会見する吉田沙保里選手の写真
(C)朝日新聞社

9日 徴用工問題 韓国に協議要請

日韓請求権協定に基づき

 韓国大法院(最高裁判所)が日本企業に対して、戦時中に軍需工場で働かされた韓国人の元徴用工らへの賠償を命じた判決を出し、日本企業の資産が差し押さえられたことを受けて、日本政府は日韓請求権協定に基づく協議を韓国政府に要請した。
 日韓請求権協定は、戦時中に悪化した日本と韓国の関係を正常な状態に戻す1965年の日韓国交正常化に伴い、両国が合意した協定。日本が韓国に経済協力金を渡し、国と両国民の間で賠償を求める「請求権」の問題を「完全かつ最終的に解決されたことを確認する」と明記している。

9日 鹿児島・馬毛島160億円で購入へ

政府 米軍の訓練移転候補地

 政府は、米軍の訓練の移転候補地となっている鹿児島県西にしおもて市のしまについて、160億円で購入することで土地の権利者と合意した。政府による当初の土地評価額に100億円以上も上積みし、難航していた価格交渉で折り合いがついた。ただ、地元は訓練移転の受け入れに慎重な姿勢を示している。今春にも正式契約となる見通し。
 無人島の馬毛島はがしまの西約12キロ、面積は約8平方キロ。

馬毛島の位置を示した鹿児島県の地図
(C)朝日新聞社

日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。

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