新型コロナ関連ニュース
「まん延防止等重点措置」を初適用
大阪は独自の医療非常事態宣言
新型コロナウイルス対策のための「まん延防止等重点措置」が5日、大阪、兵庫、宮城の3府県に初めて適用された。期限は5月5日まで。
大阪府と大阪市は、大阪市内の飲食店で感染対策が取られているか確かめるため、職員が見回りを始めた。「感染防止宣言ステッカー」をはる約4万店を回り、午後8時までの営業時間短縮や、飲食の時だけマスクを外す「マスク会食」の呼びかけの徹底などを求める。
新型コロナウイルスの感染は急拡大している。国内の7日の新規感染者数は3450人となった。3千人を超えるのは、11都府県に緊急事態宣言が発出されていた1月30日以来。大阪府は1日あたりの新規感染者数が過去最多を更新し、重症の入院患者が急増している。府の独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」を点灯させ、「医療非常事態宣言」を出した。
1日 青色LED発明、赤崎さん死去
青色発光ダイオード(LED)を世界で初めて作り、2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇さんが肺炎のため亡くなった。92歳だった。
1929年、現在の鹿児島県南九州市生まれ。青色LEDの開発により、照明器具に使える白い光を作れるようになった。LED照明は、白熱電球に比べて省エネで長持ちし、部屋の明かりや信号機、大型ディスプレーなどに広く使われている。
1日 選抜高校野球、東海大相模がV
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で第93回選抜高校野球大会の決勝があり、東海大相模(神奈川)が明豊(大分)に3―2で勝ち、10年ぶり3度目の優勝を果たした。
2日 台湾で特急脱線、50人死亡
台湾東部の花蓮県で、台湾鉄道の特急列車がトンネルの近くで脱線した。台湾当局によると、乗客・乗員50人が死亡し、日本人2人を含む146人が病院で治療を受けた。
現地の消防当局やメディアは、列車がトンネル近くに差し掛かった時、何らかの原因で線路に滑り落ちた工事用車両と衝突し、脱線したと伝えた。
3日 聖徳太子1400回忌の大法要
飛鳥時代に仏教を中心とした国造りを進めた聖徳太子(厩戸皇子、574~622)の功績をたたえる1400回忌きの法要が、奈良県の世界遺産・法隆寺で始まり、5日まで行われた。
100年に1度の大法要で、新型コロナウイルスの感染対策が取られるなか、約450人の招待者らが参列した。
3日 FBから5億人分の情報流出か
米国のIT企業フェイスブック(FB)から、日本を含む世界106カ国の5億3300万人分の個人情報がもれた可能性があると、米国のニュースサイトが報じた。
電話番号、名前、住所、生年月日などの情報で、インターネット上で公開されたという。FB側は、2019年に分かっていた問題で、すでに解決したとしている。
4日 競泳・池江選手が五輪内定
競泳女子の池江璃花子選手(20)が、日本選手権の100㍍バタフライ決勝で優勝した。57秒77の記録はメドレーリレーメンバーとしての派遣標準記録(57秒92)を上回り、2大会連続の五輪出場が内定した。
池江選手は2019年2月に白血病と診断され、約10カ月の入院生活を経て20年8月からレースに復帰した。レース後、「努力は報われるんだなと思った」と声を震わせた。
4日 脚本家・橋田寿賀子さん死去
テレビドラマ「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」などを手掛けた脚本家、橋田寿賀子さんが急性リンパ腫しゅのため亡くなった。95歳だった。
1925年に今の韓国・ソウルで生まれた。83~84年に放送されたNHK連続テレビ小説「おしん」は、最高視聴率62.9%、平均視聴率52.6%を記録。アジアや中東など世界60カ国以上で放送された。
4日 大谷選手「リアル二刀流」でHR
大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が、本拠地アナハイムでのホワイトソックス戦に「2番・投手」で先発。大リーグ4年目で初めて、公式戦で投打同時の「リアル二刀流」での出場を果たした。
一回から時速160㌔を超える速球を投げ、先制のホームラン(今季2号)を放った。エンゼルスによると、2番・投手で出場した選手が他のポジションに移らなかったのは、大リーグのレギュラーシーズンでは118年ぶり。
5日 インドネシア、集中豪雨で被害
インドネシア東部で集中豪雨による土砂崩れや洪水が起き、この日午後までに少なくとも69人が亡くなり、多くの行方不明者が出た。隣の東ティモールでも被害があり、21人が死亡したとの報道もある。数千人が避難しており犠牲者は増えるとみられている。
5日 植村直己冒険賞に稲葉香さん
未知の世界を切り開く創造的な行動や業績を表彰する「植村直己冒険賞」の2020年受賞者に、大阪府の美容師、稲葉香さん(47)が選ばれた。
18歳で発症したリウマチの持病を抱えながらも、19年11月~20年2月、ネパール北西部に位置する平均標高4千㍍のドルポ地方で越冬を決行。ヒマラヤ奥地の秘境で越冬して村々を訪ね歩いた。
6日 IMF、世界成長率を上方修正
国際通貨基金(IMF)が、最新の世界経済見通しを発表した。2021年の世界全体の成長率を前年比6.0%として、前回1月から0.5ポイント引き上げた。
昨年は前年比3.3%減と戦後最悪の不況に陥ったが、今年は米国と中国の経済回復に牽けん引いんされると見込まれる。各国の国内や国家間での格差が広がる危険もあるとの見方もある。
6日 米とイラン、核合意の交渉再開
米国とイランが、核合意の履り行こうをめぐる3年ぶりの交渉に臨んだ。米国のトランプ前政権が合意から離脱し、イランへの経済制裁を再開したことで対立してきたが、バイデン政権は合意に復帰する考え。合意に参加する英国、フランス、ドイツ、中国、ロシアの5カ国が、両国の話し合いを橋渡しする。
イランが求める経済制裁の解除と、米国が求める核開発の制限をめぐり、難しい交渉になりそうだ。
イラン核合意とは
イランが核開発を制限する代わりに、米国などが原油取引などの経済制裁を緩める約束。2015年に結んだが、米国が18年に一方的に離脱した。
7日 TOEICも英検も値上げ
英語民間試験「TOEICトーイック」を行う国際ビジネスコミュニケーション協会は、10月以降に行う「Listening & Reading」の受験料を、今の6490円から7810円に引き上げると発表した。新型コロナウイルスの影響で、会場費や予防対策の人件費などが増えているためという。
中学生や高校生の受験者が多い「英検」を実施する日本英語検定協会も2月、今年度の検定料の値上げを発表した。本会場での1~5級の全級の検定料を1300~2300円、学校をはじめとした準会場での2~5級の検定料を300~1千円、それぞれ引き上げる。
8日 フジHD、外資規制違反を陳謝
フジテレビなどを傘下に置くフジ・メディア・ホールディングス(HD)の金光修社長が記者会見を開き、2014年9月までの約2年間、放送法の外資規制に違反していたと陳謝した。
外資規制は、放送が世論に与える影響を考慮し、外国資本を一定に抑える目的。放送法では外資比率が20%以上の事業者は認定を受けられないが、同社は超過していた時期があった。
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。