朝日小学生新聞 朝日中高生新聞 デジタル for School

活用事例

学校名 関東学院六浦中学校・高等学校(神奈川県横浜市)
利用学年 中学3年生


 水辺空間が豊かな神奈川県横浜市の金沢八景にある関東学院六浦中学校・高等学校。2015年度に校内Wi-Fi環境を整え、18年度より段階的に1人1台ノートパソコンを実現し、20年度に全学年導入。早くからICT環境の整備を進めてきた。19年には、国内で初めて「朝日中高生新聞for School デジタル教材版」を導入し、時事を題材にアカデミックスキルの育成を目指している。

※アカデミックスキルとは
 「テーマを設定する」→「ルールを遵守して適切な情報・資料を選択・整理・分析する」→「思「考と結論を論理的に構成する」→「文章や口頭で的確な発表をする」という一連のプロセス

活用事例・関東学院六浦

教頭の酒井美智子先生(左)と国語科の原夏絵先生

 同校では、週1回の総合的な学習の時間に力を入れており、地球市民としての素養を身につける「地球市民講座」と論理的な思考力や文章表現力を身につける「言語力活用講座」を開いている。深い思考や表現には、知識や教養が不可欠。新聞は世の中の出来事が網羅されていて適した教材と考えたのが、導入のきっかけである。1人1台のノートパソコンが整備された時期と重なったこともあり、紙ではなくデジタルで手軽に読める「デジタル教材版」を採用した。

 利用しているのは中学3年生の125人。1学期の言語力活用講座では、「天声人語で200字作文」の連載を活用し、意見文を書くトレーニングに励んだ。2週で1クールとし、1週目は教師が過去に連載された記事から1テーマを選ぶ。生徒は、「段落は二段落構成にする」「常体で書く」などのポイントが書かれたオリジナルの教材・課題シートを熟読したうえで意見文に取り組む。2週目は、それぞれが書いた意見文を振り返る。他の生徒の意見文や模範解答を参考にしながら、より良い文章になるように推敲する。

 意欲的な生徒には、投稿に挑戦することを認めており、毎回1割程度が参加している。9月13日号の朝日中高生新聞「天声人語で200字作文」には、生徒の意見文が掲載された。「コロナ流行下の社会に適した新しいビジネスを考え、説明する」という課題に対して「お店の味を真空パックする技術が普及すれば、自宅でもレストランの気分を味わえる」と提案している(添下の画像参照)。

活用事例・関東学院六浦

朝日中高生新聞9月13日号から

 また、地球市民講座では、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)を題材に17の目標から生徒が関心のあるテーマを選び、ゼミ形式で1年間かけて探究学習を進めている。朝日中高生新聞にはSDGsが特集されることも多く、記事から関連するテーマを調べたり、読んだりして知識を深めることもあるという。

 中学3年生を受け持つ原夏絵先生は、昨年度は朝学習の時間、今年度は総合で活用している。試行錯誤の段階ながら「身の回りのことだけでなく、世の中の出来事に幅広く関心を持ってもらうためには、学校の時間で新聞に接点を作っていく工夫が必要」と指摘する。教頭の酒井美智子先生は「ノートパソコンは持ち帰るので、デジタル版は自宅でも読むことができます。家庭でも新聞を読み、家族で話し合う光景が生まれることを期待したい」と話した。(2020年9月)

     

関東学院六浦中学校・高等学校
https://www.kgm.ed.jp/

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