東京・墨田区・梅若小

 場所 

 下町の雰囲気を色こく残す、古い住宅街にある学校で、現在264人の子どもたちが通っています。

  今年で開校75周年を迎えましたが、梅若小の歴史は今年度で幕を閉じます。子どもの数が減り、となりの堤小学校と統合するのです。来年度からも同じ校舎で、同じ校名ですが、いったん閉校。新年度、校歌や校章が新しくなり、新たな仲間が加わります。最後の校歌は3月25日、卒業式で歌います。

 

 梅若小の梅 

 梅若小一番の自慢は、毎年6月ごろに行われる梅の収穫です。今年とれた量は7キロで、近年ではまずまずの収穫でしたが、かつては木が多く、200キロほどとれた年もあったそうです。

 毎年、6年生が梅もぎをし、栄養士さんと給食の調理師さんが、梅ゼリーを作り、給食で出してくれるのが伝統になっています。子どもたちはもちろん、校長の筒井鉄也先生も楽しみにしているといいます

 

 梅若伝説

 校名は、地元に伝わるかつての伝説から名づけられました。その昔、梅若丸という子どもが生まれましたが数年後、東北への旅の途中、隅田川の渡し場で亡くなってしまいます。その後、塚が建てられ、梅若丸は神仏になりました――。

 この土地が、当時から東北への玄関口だったようすを今に伝える物語です。梅若の名は同校のほか、町内会の名前などにも残されています

 

 新しい体育館

 かつて多くの梅の木が植えられていた第二校庭に2008年、新しい体育館が建てられました。広くて明るい体育館ができ、子どもたちはのびのび体を動かすことができるようになりました。
ミーティングルームもあって、地域の人に開放されることもあります。屋上には芝生が植えられ、屋上緑化がされています。教室の廊下からは体育館の屋根の鮮やかな緑が楽しめるようになりました

 

 最終回は、新聞を学習する4年生が、

 校内を歩いたり取材したりしてわかった梅若小自慢を紹介します。
「梅若小には『梅若まつり』がありました。全学年でグループを作り、学年ごとの出し物を見て回ります。すごく楽しいです」(星川)、「スカイツリーが校庭から見える。完成したら光るから、夜も見えるようになる。完成するのが楽しみ」(渡部)、「給食を自慢したいです。人気なのがホットパイ、ハニーサラダなど。平均カロリーは低学年が560キロカロリー、中学年が660キロカロリー、高学年770キロカロリーだそうです」(唐澤、竹内)

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