楽しく学ぼう新聞教室

朝日中学生ウイークリー

 

「広告もらって「無料新聞」

 

「町を笑顔に」商店街回り

 

 神奈川県横浜市の戸部小学校の4年2組は、新聞に地元のお店の広告を載せて広告費をもらい、地域に配るフリーペーパー(無料の新聞)を発行しようと計画しています。今月初め、商店会の会長さんに、広告のお願いに行きました。




商店会の会長さんに、作りたい新聞について説明しました=横浜市西区の大塚由五郎商店で

 

大きな字で書いた資料をたくさん準備しました=戸部小(横浜市西区)の教室で

 

 

地域で発行計画
 

 

 「よろしくお願いします!」。戸部小4年2組の27人が声をそろえて、戸部大通り商店会の会長・大塚眞司さんに頭を下げました。クラスで発行する予定の新聞「戸部スマイルニュース」に商店会で広告を出してもらうために、大塚さんの経営する酒屋を訪れ、自分たちの作る新聞について発表しました。

 お手本は地域の話題が細かく載っているフリーペーパー「タウンニュース」です。編集長と記者に話を聞き、広告欄でお店を宣伝するかわりにお金をもらうことで、新聞を無料で発行できると知りました。

 作りたい新聞は、A3サイズで表裏印刷、食べ物の写真がおいしそうに見えるツルツルの紙で、部数は500部です。この条件で印刷にかかる費用を印刷所に聞くと、約4万円でした。

 広告は戸部の商店街にお願いすることにしました。4万円という大金を出してもらうために、まずは商店会の会長さんにわかりやすく説明しようと、10日ほどかけて準備してきました。5班に分かれて「戸部の人たちを笑顔にする新聞を作る」「日本新聞博物館やタウンニュースの人に習ってかべ新聞を作った経験がある」「商店街の広告は写真も使う」などと説明しました。

 高橋さんは資料のどこを読んでいるかわかるよう、画用紙で矢印の指し棒を作り、小山さんは真剣な気持ちを伝えられるように顔を見て話しました。 大塚さんは「よく考えた発表だった」と感心したそうです。同席した商店会の会計係の八木敏晴さんは「商店会としてもどんな広告を出したいか要望があります。子どもたちに宿題を出すことになりそう」と楽しみなようすでした。

 担任の小水亮子先生は「新聞を作る仕事の苦労や努力を知ることと、戸部の町のよさに気づくことが目的」と話します。

 原くんは、新聞を出せたら「読んだ人が笑顔になる、明るい記事を書きたい」といいます。

 

 

2011年10月12日付

実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。
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