東京都国立市の私立国立学園小学校は東京都の新聞コンクールで4年連続最優秀賞にかがやき、朝小の「学校新聞コンクール」でも入選しています。どんな工夫をしているのか、新聞づくりの現場を訪ねました。
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先生に取材をする新聞委員会の子どもたち=どちらも東京都国立市の国立学園小で |
作業分担、コンクールも励みに
新聞は学校生活や行事を伝える「がくえんタイムズ’11」。新聞委員会の22人の子どもたちが毎月1回発行、全校生約720人に配っています。
活動は、主に休み時間や放課後です。委員長の塚原さん(6年)は「わかりやすく、親しみやすく、心にしみる新聞をめざしています」。
紙面の内容などは全員で決めますが、効率よく進めるために、取材をして記事を書く「社会・文化部」とレイアウトや見出しを考える「編集部」という担当に分かれて作業します。
「社会・文化部」の子どもたちはこの日、国立市の地球環境をテーマにしたイベントに参加した先生や読書週間の企画を考えた図書委員長に取材しました。
沖野さん(5年)は「かぎられた時間でいろいろな話を聞くので、取材前に質問をまとめています」。読書週間については「図書室を利用してもらうためにどんな工夫をしているか」「全校生に伝えたいこと」などの質問を考えてきました。
「相手から具体的な説明を聞くようにしている」というのは江森さん(5年)。「『テストが難しかった』と相手が答えたら、『どの問題が難しかったですか』とつっこんで取材します」
レイアウトを書きこむ割り付け用紙などを並べて話し合っていたのは「編集部」の子どもたち。心がけているのは、わかりやすいレイアウトとめだつ見出し(記事の内容がすぐにわかる短い文や言葉)です。和田さん(6年)は「『この記事、読みたい』と思ってもらいたいので、目にとまる言葉を考えて白ぬき文字などを使っています」。例えば、運動会の記事では、準備などをする係の人を表す「縁の下の力持ち」という言葉を選び、文字の種類を変えました。
コンクールで入賞することは、次の新聞づくりのはげみになっているそうです。橘高さん(6年)は「新聞をつくっているうちに、言葉や絵に対する興味が広がりました」と話していました。
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