茨城県龍ケ崎市八原小(久保田憲校長)2年3組の教室で新聞を使った授業がありました。まだ長い文章を読みこなすのが難しい低学年ですが、四コマまんがを使ってお話を考えるおもしろい授業でした。みなさんも挑戦してみてください。
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四コマまんがを使って物語づくりに取り組む2年3組の子どもたち=茨城県龍ケ崎市の八原小で |
低学年に想像力・表現力を
学校ぐるみで新聞を使った授業に取り組んできた八原小。新聞を読むには長い文章を理解する必要があるとして、昨年度までは中高学年だけが取り組んできました。
2年3組の佐藤彩子先生は今年度、低学年でも新聞を使った授業をしてみようと考えました。佐藤先生が注目したのはどんな新聞にも載っていることが多い四コマまんがでした。
新しい学習指導要領では、1、2年生の国語で、想像したことなどについて順序を整理し、簡単な構成を考えて文や文章を書く力をつけることが目標になっています。そこで佐藤先生は新聞に載っている四コマまんがの文字を消し、コマをばらばらに切ったものを子どもたちに配りました。
「まず物語がつながるように並べ替えましょう。できたら題名を考えて、せりふを入れ、最後に四コマの絵を使った物語を書いてみましょう」と説明します。 4枚の絵のうち、最初の一コマだけは先生が教えてくれたので、残り3枚の絵を見て物語を想像し、台紙に貼り付けていきます。
この日の四コマまんがは、釣りに出かけたおじいちゃんの話。大物かと期待して釣り上げたのが長靴でがっかり。今度は庭でタケノコかと思って掘ったものが履物で再びがっかりするというお話です。今回は、もともとせりふのないまんがでした。
同じまんがでも、青木さんは「おじいちゃんはびっくりして」や「しょんぼりしてかえりました」など登場人物の気持ちの言葉を多く表現したのに対して、桜井くんは携帯電話で孫を呼んだようすなど独自の物語を想像しました。「ありゃ、ふるいながぐつだ」「たしかむかし、ぞうりうめたっけ」など登場人物の言葉を想像して生き生きと表現したのは斉藤さん。
佐藤先生は「ときには正解のコマの順でなくても、筋道の通った物語がえがければ正解にしています。4枚の絵から想像力や表現力を身につけてもらいたい」と話しています。
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