楽しく学ぼう新聞教室

朝日中学生ウイークリー

 

読んで話し合う楽しさ

 

 

 

 自分の意見をまとめたり、発表したりする力をつけるのに新聞を活用している学校があります。大阪市東住吉区の矢田小です。記事の内容を正確に読み取り、友だちと意見を交換する中で、自分の思いを相手に伝える力を養うのもねらいです。


 

気になった朝小の記事について友だちと感想を話し合います=大阪市東住吉区の矢田小で

 

 

 

 

感想を通し理解深める

 

 5年生39人が朝日小学生新聞の記事を読んで、書いた感想を友だちと見せ合う授業が11月下旬にありました。10月から続けてきた新聞を活用した学習のひとつです。

 担任の吉野雅規先生は「自分の気になった記事を、楽しみながら読んでいきましょう」とアドバイス。11月7日付と15日付の中から、興味を持った記事をプリントにはります。「いつ」「どこで」「だれが」などの基本の部分に黒線を、大事なことや印象に残った言葉に赤線を引きます。これをもとに記事の内容を要約していきます。
 ボクシングの元世界王者の内藤大助選手の引退を紹介する記事について、「なぜやめることになったのか知りたいな」、南極の氷河で長さ29キロにわたるひび割れ写真の記事では「過去にこのような自然現象はあったのか調べてみたい」などと感想をまとめていきます。
 友だちの書いたものを読み、質問したり、話し合ったりする中で、理解を深めることができます。
「友だちの感想を読むことで、ほかの人がどのように考えているのかが分かって興味深かったです」と林田さん。辻田さんは新聞について「テレビのニュース番組も見ますが、すぐにわからなかったことは新聞をじっくり読むと理解できます。自分なりに考えをまとめられるのも楽しさのひとつ」といいます。
 その後、記事についての考えや意見をスピーチする授業も行われました。
ほかの学年でも、新聞に親しむ授業を取り入れています。校長の花山吉徳先生は「これからの社会では『情報を読み取る力』がより大切になってきます。活字に親しむ中で、言語力を身につけて、生きる力も養うようにしたい」。

 

2011年12月27日付

実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。
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