4月から全面的にスタートした新学習指導要領では、新聞の活用がうたわれています。今週から始まった「楽しく学ぼう 新聞教室」では、新聞の読み方やつくり方、各地の小学校での活用のようすなどを週一回、楽しく紹介していきます。まずは「朝小の読み方」編です。
新聞に親しむには、紙面のつくりを理解するのが早道です。紙面は、さまざまな要素で構成されています。
上は朝小の1面です。記事には、わかりやすくするためにいろいろな工夫があります。項目ごとに見ていきましょう。
①見出し 記事の内容がすぐにわかる短い文や言葉です。読者が最初に見るので、注目されるように、表現やデザイン、文字の大きさを工夫しています。
②リード(前文) 記事の内容を短くまとめた文章です。記事を読む時間がない場合、ここだけ読めば、おおよそがわかるように書かれています。
③本文 リードとあわせて、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どうした」を明らかにして、できごとを正確に伝えます。大切なことや伝えたいことから順に書いていきます。
④写真 写真でその場のようすや伝えたいことを紹介します。写真にも説明文がついています。
そのほか、記事に出てくる場所を確認することができる「地図」や、本文では伝えきれない言葉や、難しい言葉、おぼえておいたほうがいい言葉などを解説する「メモ」がつくこともあります。
題字(新聞の名前)、発行者(だれが出しているか)、発行日、面数など、大切な情報ものっています。連載まんが「ジャンケンポン」も、紙面のアクセントになります。
朝日小学生新聞(朝小)には学力をのばすコーナーや子どもたちの作品や投稿を紹介する欄など、さまざまのっていますが、とくにもりだくさんなのがニュースを紹介するコーナーです。
日々起こるニュースを、すばやくコンパクトに紹介。「ことばなるほどね!」では、ニュースに出てくる用語を、やさしく解説します。朝のいそがしい時間に、すばやく目を通すにはぴったり。学校での発表に活用しているという読者の声も寄せられます。
「統一地方選挙」「年金問題」など、朝日新聞の専門記者が、話題のニュースをくわしく解説。連載まんがに登場する三きょうだい、ジャン、ケン、ポンとの会話を読むだけで、ニュースの背景や問題点、今後の展開がわかります。
Q&A形式で、ニュースのポイントをコンパクトに解説。写真や図、グラフなどが理解を助けます。
興味深いニュースをくわしく取り上げます。読みごたえは1面に負けません。随時掲載の「ニュースを追う」は、気になるニュースの「その後」を伝えます。
1週間分の「ニュースあれこれ」から、おもなニュースをピックアップ。ニュースがどんなふうに展開していったのかなど、流れもわかります。ニュースに関連したクイズに挑戦すれば、中学入試の時事問題も得意になります。
2011年4月5日付
実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。