4年生の国語教科書の多くが、新聞の作り方やくふうなどを取り上げています。もうすぐ夏休み、自由研究を新聞にまとめようと考えている子もいるでしょう。今週から4回にわけて、朝小の作り方を紹介します。みなさんが一人で、または友だちとチャレンジするときの参考にしてください。1回目は、取材の仕方です。
まずは、紙面にどんな記事をのせるか考えます。編集会議で企画を提案し、記事のテーマや「ねらい」、だれがどの部分を担当するのかを決めます。
みなさんが新聞を作るときも、最初に編集会議を開き、どんな新聞にしたいか、読む人に興味を持ってもらえそうな話題は何かを考えましょう。
その新聞ならではの情報が入っていると読者はうれしいです。朝小の読者は子どもたちなので、有名人にインタビューするときは、小学生のころの話を聞くなどの工夫をしています。
記事のテーマが決まったら、次は取材の依頼です。
夏祭りのことを取り上げるとしましょう。祭りを開く団体の人に話を聞くため、事前に電話などで取材を依頼します。取材の目的を伝え、必要であれば聞きたいことをまとめた紙をファクスなどで送ります。
祭りの準備をするようすを見たかったり、写真をとったりしたい場合も、先に伝えます。相談して取材の日時を決めましょう。
イラスト・たなかさゆり
取材には、話を聞いて書くためのペンとノートが必ず必要です。写真をのせたい場合は、カメラも持って行きます。ICレコーダーなどの録音機もあると便利です。ノートに書き切れないときや、記事を書くときに話の内容を確認したい場合に役立ちます。
朝小の取材のときは、携帯電話やノートパソコンも持って行きます。外出中もほかの取材先や朝小編集部と連絡を取ったり、取材した原稿をすぐに書いたりすることが多いからです。
話を聞くときにあわてないように、取材に関係することを本やインターネットで事前に勉強し、聞きたいことをまとめておきます。
取材する人に会ったら、あいさつと自己紹介、取材の目的を伝えます。相手の目を見て質問し、ノートにメモをとります。わかりにくかったり、くわしく聞きたい場合は、そのつど確認します。相手の話を理解できないまま取材を終えると、記事を書くときに困ります。
祭りの苦労や注目してほしい点など、祭りに関わる人ならではの話を中心に聞きましょう。名前や年齢(生年月日)を聞くのも忘れずに。また、祭りの日時などの情報は、資料でも確認できますが、念のため変更がないか確認します。間違った情報を書いてはいけないからです。お礼の気持ちを伝えて取材を終えます。
2011年7月5日付
実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。