先生方へ 授業での活用方法

新聞の作り方③

写真はねらってしぼって

新聞に記事とともにかかせないのが写真です。写真があることで、記事が分かりやすくなるだけではなく、文章では表現できない情報を伝えることができます。
 新聞の作り方3回目は、写真の撮り方です。

ひと目で伝える豊かな情報

忘れ物はない?

 取材の前に大切なのが準備です。デジタルカメラの中に画像を記録するメモリーカード(SDカードなど)、充電済みのバッテリーが入っているかを確認しましょう。「そんなこと当たり前」と思うかもしれませんが、実際、忘れ物をして、取材現場であわてることが朝小編集部でも年に数回あります。
 新聞写真で大事なのは、何が写っているかがひと目でわかること。見出しや写真説明を見なくても、どんな写真かが理解でき、思わず記事が読みたくなるのが、すぐれた新聞写真です。

イラスト・たなかさゆり

イラスト・たなかさゆり

写したいものは

 夏祭りを取材したとします。目玉が「おみこし」だとすると、撮るべき写真はたくさんの人がおみこしをかついでいる写真です=上のイラストがよい例。おみこしが登場する前におみこしがどこを通るかを関係者に聞き、その場所で待ちましょう。おみこしが現れてからでは写真を撮ろうとする人が多すぎて近づけないこともあるからです。
 記事に使う写真は1枚か2枚です。そのため、1枚で全部説明しようと、おみこしだけでなく、周りの景色や見ている人たちも写したくなります。しかし、そういう写真はおみこしが小さい、写真説明を読まなければ何の写真かわからない写真になってしまいます=下のイラストが悪い例。

いろいろな角度で

 おみこしの写真を撮るのなら、おみこしがファインダーかモニターで半分以上の面積をしめていることと、手前に人の頭など、よけいなものがないか気をつけましょう。デジタルカメラは、何枚も撮影できるので、同じ場面でも何枚も撮り、横位置だけでなく、たて位置、右から撮っていたら、正面、左側に回り、かついでいる人の表情なども撮ってみましょう。
  撮影後、大事なのが写真選びです。撮影した写真の中から、一番記事にあう写真を選びます。同じ場面の写真でも、おみこしをかついでいる人の表情やおみこしの角度などはちがうので、細かいところまでチェックします。その少しのちがいで同じ場面でも印象は大きく変わります。2枚以上使う場合は、おみこしの写真を1枚、もう1枚はかついでいる人の表情などおみこし以外の写真にすると、紙面に広がりが出ます。


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