十分に取材ができて、いい写真が撮れた。きちんと記事が書けた――次はいよいよ新聞の形にまとめる番です。読む人にわかりやすく伝えるためには、記事の順番、見出し、レイアウト(割り付け)をしっかりと考えることが大切です。
「新聞で伝えたいことは何なのか」を考えて、書いた記事の順番を決めます。
夏祭り新聞ならば、祭り当日のようすをもっとも伝えたいメーン記事にします。サブ(第2、第3の記事)では、準備風景や祭りに参加した人たちの感想などを取り上げます。
朝小では、子どもたちが今、一番知りたいニュースは何かを考えて、メーン記事や「ニュースあれこれ」の内容を決めています。
イラスト・たなかさゆり
順番が決まったら、それぞれの記事に見出しをつけます。記事をよく読んで、大事な言葉(キーワード)を探します。
見出しは、記事の内容がすぐにわかる短い文や言葉のことです。見出しだけを読んでもわかるように、大事なことから順序だててつけていきます。
読者が興味を持つように、リズムや文字にしたときの効果を考えてつけます。「夏祭り/夜空にパッと/花が咲く」のように、最初は「五・七・五」のリズムで考えてみると、つけやすいかもしれません。
子どもたちが記事を読みたくなるように、朝小は、やさしく具体的な言葉で、見やすい見出し作りを心がけています。
最初に決めた記事の順番にしたがって、紙面での大きさ、置く位置を決めるのが「割り付け」。紙面のバランスをよく考えて、スペースを決めていきます。
メーン記事は題字横に大きく置くのがもっとも目立ちます。サブは左肩かハラ(紙面の中央)に。読み物や特集などを、けい線で囲んだ「囲み記事」にすると紙面がひきしまります。
見出しはメーン記事のトップ見出しを一番大きく目立つように書きます。写真や図などは見やすさをよく考え、大きさや置く場所を決めます。写真や絵には絵解き(説明文)をつけます。
2011年7月26日付
実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。