新聞紙の利用法
みなさんは読み終わった新聞をどうしていますか? 朝日新聞社で働く小沢栄一さんは、新聞紙をごみ箱にするアイデアを思いつき、仲間と全国各地で子どもたちに教えています。夏休みの自由研究にも役立ちそうですね。作り方を教えてもらいました。
【用意するもの】
見開いたサイズの新聞8枚、障子のり(障子を貼るときの濃さにうすめます。1つ作るのに約400グラム使います)、はけ、のりを入れるトレー、洗濯ばさみ13個以上、はさみ、ペン、ラップのしん。また、段ボールに直径21センチの円をかいてはさみで切りぬきます。これが、ごみ箱の底の部分を作るための型紙となります。 |
|
@ごみ箱の表面(胴の部分)にしたいデザインをさがしましょう |
|
|
A一番下のページから貼り合わせていきます |
B左右の面を全部ぬったら、半分に折ります。見せたい場所によって折り目の場所を調整します |
|
|
C段ボールの型紙で印をつけて、底の部分を切り出します |
D底の周りを1〜2センチほど折り曲げます |
|
|
E厚紙の両端を貼り合わせ筒状にします |
F底と胴回りを合体させ、洗濯ばさみでとめていきます |
|
Gこの状態で2日かわかし、洗濯ばさみを取れば完成です |
意外な柄の作品作ってみよう
【作り方】
(1)厚紙をつくる
まず、新聞を重ねて丈夫な厚紙を作ります。
紙面を開き、ごみ箱の胴回りにするときれいなイラストや写真のあるページをさがしましょう=写真@。そのページを一番上にして、新聞を開いた状態で8枚重ねます。
新聞が動かないように、左側2か所を洗濯ばさみでとめます。一番下のページから、はけで右半分をのりでぬり=写真A、上の面を貼り合わせていきます。
右半分が全部終わったら、左半分も同じように貼り付けます。さらに、デザインが見える位置を調整しながら上下半分に折り=写真B、のりで貼り合わせると厚紙が完成します。しわが気になる場合は、ラップのしんなどでのばします。
◆見出しをつける
順番が決まったら、それぞれの記事に見出しをつけます。記事をよく読んで、大事な言葉(キーワード)を探します。
見出しは、記事の内容がすぐにわかる短い文や言葉のことです。見出しだけを読んでもわかるように、大事なことから順序だててつけていきます。
読者が興味を持つように、リズムや文字にしたときの効果を考えてつけます。「夏祭り/夜空にパッと/花が咲く」のように、最初は「五・七・五」のリズムで考えてみると、つけやすいかもしれません。
子どもたちが記事を読みたくなるように、朝小は、やさしく具体的な言葉で、見やすい見出し作りを心がけています。
(2)ごみ箱の底と胴回りをつくる
次に底の部分を作ります。厚紙の端にあらかじめ用意した段ボールの型紙をあてて=写真C、円形を切り出します。円のふちを1〜2センチほど内側に折り曲げ、お皿のようにします=写真D。
今度は、切り分けたもう一方の厚紙を筒状にしてごみ箱の胴回りの部分をつくります。右と左の両端2センチほどのところにたっぷりのりをぬって貼り合わせます。ごみ箱の上部になるほうを一か所、洗濯ばさみでとめます。
(3)底と胴回りを合体させる
最後に胴回りと底を合体させます。胴回りの洗濯ばさみをいったんはずし、ごみ箱をひっくり返します=写真E。底のふちの外側にのりをぬって、胴回りと貼り合わせ=写真F、洗濯ばさみで12か所ほどとめます。もう一度ひっくり返して上の部分も洗濯ばさみでとめて=写真G、2日かわかせば完成です。
小沢さんは2006年から小学校で出前授業などをしてきました。「古新聞を再利用することでエコに役立ちます。『ここは表紙に使える』と思いながら新聞を開くのも楽しいですよ」と小沢さんは話しています。
|