楽しく学ぼう新聞教室

朝日中学生ウイークリー

 

「学年新聞」で毎週、白熱

 

 

 

 東京都日野市の旭が丘小学校の3年生(3クラス102人)は、学年で協力して、週に1回、学年新聞「なかよし」を作っています。新聞は毎回6ページ以上。取り上げるテーマをどう決めているのか、3組の企画会議を取材しました。




学年新聞「なかよし」の企画会議は、給食をとりながら開かれます=東京都日野市の旭が丘小学校で

 

新聞作りを週一回のペースで続けてきました

 

 

みんなで工夫、仲も深まる
 

 企画会議はふつう、前週金曜日の給食をとりながら行われます。16日は、3組担任の川上和司先生を、3組で次号を担当する子どもたち5人が囲み、会議が始まりました。
 「運動会の種目の順番や練習のことを取り上げたら?」「運動会のダンスで、みんながおどる位置をのせよう」「朝日小学生新聞の人が取材に来たことは?」……。牛乳びんや赤飯の入った茶わんを手にしながら企画会議は続き、さまざまな意見が飛び交いました。
 

 学年新聞「なかよし」は、1面が学年に共通する内容、2・3面が各クラスの話題、4面以降は各クラスが担当する特集記事になっています。1〜3面は、各クラスが順番で記事を書いています。この日3組は、次号の1面について話し合いました。
 多数決の結果、1面トップ記事は運動会のことに決定。朝小が取材に来たことや、記事の下書きを早めに仕上げようと呼びかける記事の掲載も決めました。トップ記事担当の高橋くんは「リード文(前文=記事の内容を短くまとめた文)では運動会当日に何をするのかを、本文では運動会を保護者が見たくなるような記事を書くつもりです」といいます。
 

 同じ時間、1組と2組でも企画会議が行われていました。1組の栗田さんは「今度の新聞では、運動会のダンスでみんながおどる位置を書きます」。2組の山元くんと草野さんたちは「みんなにわかりやすい文章を心がけています」と話します。
 子どもたちに新聞作りで心がけている点を聞くと「読んでもらえるように、見出しに絵をつけるなどして工夫しています」(3組の岡村さん)という声が多くあがりました。見出しは、記事の内容が一目でわかるようにつけた題名のことです。
 

  先生の指導のほか、実際の新聞記事も、見出し作りのヒントになっています。国語の授業で、朝小の「ニュースあれこれ」の記事だけを読み、見出しはどうなっているかを考える問題を出しているそうです。「子どもたちの答えは、かなり実際のものに近くなってきました」(川上先生)
新聞作りが、クラスや学年の仲を深める役割もしています。川上先生は「子どもたちがおたがいにがんばっているところを見つけ合ったり、クラスのいいところや悪いところを考えたりして、クラスがまとまってきたのを感じます」と話します。

 

2011年9月27日付

実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。
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