千葉県船橋市の飯山満小の3年3組33人は月に1回程度、壁新聞を作っています。新聞委員会の子どもたちを中心に企画を考え、カラフルな紙面で学校生活や行事を伝えています。新聞づくりの現場を訪ねました。
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絵を貼り付ける子どもたち=どちらも千葉県船橋市の飯山満小で
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カラフルで楽しい新聞が完成しました
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絵やグラフでわかりやすく
新聞の名前は「はさまっ子」。たて約1メートル、横約70センチの大きな紙に、記事や絵をかいた小さな紙をのりで貼る方法で作ります。
去年の春から発行。取り上げたいテーマを子どもたちが考え、作業を分担して昼休みなどを利用して仕上げます。これまでに地震の対策、朝ごはんの大切さ、運動会でがんばったことなどを紹介してきました。
記事は「わかりやすさ」を意識。菅原さんは「内容が伝わるように、文章を書くときは難しい言葉は使いません」。
グラフや絵も入れます。母の日にお母さんにおくったプレゼントをクラスの友だちにアンケート。1位はカーネーション、2位はお手伝いという結果を棒グラフにしました。
子どもたちが作った俳句のコーナーもあります。「がんばれた ソーラン節はさいこうだ」などの作品を紹介します。「みんなが参加できる楽しい紙面にしています」と掛さん。
学校を訪れた日は、第7号の新聞の仕上げをしていました。「絵はこの位置に貼ろう」「紙テープの色は緑にしたい」。言葉をかわしながら作業を進めます。
取り上げているテーマは冬休みをどう過ごしたか。見出し(記事の内容がすぐにわかる短い文や言葉)の「楽しかった冬休み」は「楽しかった」をオレンジ、「冬休み」を青にしています。岡峰武寛くんは「文字の色を変えて注目してもらえるようにしています」。
担任の新井誠先生は30年以上前から、新聞作りの指導をしてきました。壁新聞にする理由は「全員参加の新聞にしたいから」。文章を書く、絵をかく、見出しを考えるなど、子どもが得意な分野を生かすことで楽しく作れるといいます。「新聞を作っているうちに、表現力も身に着きます」
「はさまっ子」は完成すると多くの人に見てもらえるように廊下に貼ります。また、朝小の「学校新聞コンクール」にも応募。地震の対策を紹介した新聞は去年6月、入選しました。藤沼くんは「新聞に紙面が載ってうれしかったです。これからも協力して新聞をつくっていきたい」。
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