楽しく学ぼう新聞教室

朝日中学生ウイークリー

 

新聞知って楽しく作るぞ

 

 

 

 

 さいたま市春岡小(五十嵐友一校長、児童数1081人)は、今年度から2年間、国語力の向上に力を入れて取り組んでいきます。去年9月から本格的に、新聞の活用も始めました。4年生は、校内のNIE(教育に新聞を)コーナーに掲示するための新聞づくりに挑戦します。



 

新聞をめくって、特徴を発見していきました=さいたま市春岡小で

 

 

 

 

気づいたことや注文生かす

 

 授業の中で新聞を使う取り組みは、各学年で行っています。1年生なら、習った漢字やカタカナを新聞の中から見つける学習。6年生は、学習プリントで新聞記事に自分で見出しをつける学習。最上級生らしく、意見文を書いて新聞各紙に投書もしました。
 4年生はこの冬、新聞づくりに取り組もうとしています。
 大雪や放射能のニュースは気になるけれど、新聞はテレビ欄とまんがと、朝日新聞なら「しつもん!ドラえもん」ぐらいしか読まないという4年生。全校の人に読んでもらう新聞を作るため、まず新聞のことを知る勉強から始めました。
 国語の時間を使い、家から新聞を持ってきて、じっくり観察。文の長さや文の最後は作文などとどうちがうか、一つの面にいくつぐらい記事があるか、記事の大きさで気づくことなどを考え、発表しました。
 「一つひとつの記事に見出しがついている」「伝えたい記事、伝えたい言葉(見出し)は大きくのっている」「です・ますを使っていない」「小さいニュースのときは文(記事)が短い」「短い文でも内容が伝わるように書いてある」――的を射た意見があがりました。
  授業が終わると、大人の新聞に「ふりがながふってあればいいのに」「まんがを増やしてほしい。ぱらぱらまんがなんていいと思う」など、注文も出てきました。自分たちで作るなら「だれもが読める新聞にしたい」と塚本くん。横倉さんは「読みあきない新聞にしたい。作るのが楽しみです」と話します。
 4年生は以前、家族に仕事についてインタビューし、リーフレットにまとめたことがあります。「看護師さんとか、いろいろ教えてくれておもしろかった」(八木橋さん)と、取材の楽しさを実感しました。今回も編集会議を開き、分担を決めて、校内の人を中心に取材する予定です。模造紙サイズですが、ページをめくるようにし、スポーツ面や社会面もある新聞ができるかもしれません。
  「壁新聞はこれまでも作っていましたが、今度は、より実際の新聞に近いものを作ろうとしています」と、研究主任の西村真規先生。「これをきっかけに興味を持って、社会に出たときにぜひ、新聞を手に取る子どもになってほしい」

 


2012年2月7日付

実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。
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