千葉県流山市の流山北小学校の6年4組は去年10月ごろから新聞をつくる授業に挑戦してきました。新聞は12月下旬に完成しましたが、地元の新聞社の人に見てもらったところ、「見出しがよくない」などの指摘を受けました。力作だと思って手渡した西山千恵先生は「くやしい!」。みんなでどうすればよくなるのか、練り直すことにしました。
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見出しを考える子どもたち |
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改善すべき点はどこか、クラスに問いかける西山先生=どれも千葉県流山市の流山北小で |
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去年の末に流山北小6年4組がつくった新聞(部分)。見出しを考え直すことにしました |
限られた字数、反省生かす
西山先生は子どもたちに、「先生はとってもくやしい。どこがまずかったのか見直しましょう」と授業を始めました。
新聞をつくってから約2か月。新たな気持ちで読み直してみると、いろいろな問題点が浮かび上がりました。
新聞では、ミニバスケットボール部が地区大会で初優勝したことをトップの記事としてあつかいました。
市原くんは「見出しに優勝という文字が入っていないのはまずかった」と指摘。見出しとは本文の内容を短い文で言い表した記事の題にあたる部分です。
記事を書いた渡辺くんは「ミニバス部のメンバーが優勝してどう思ったのか、感想が抜けていた」とインタビューしなかったことを反省します。
ほかにも「『苦難を乗り越えて』という見出しなのに、どんな苦難があったか書かれていなかった」「流山北小の視点で書かれていて、中立的な視点ではなかったかもしれない」などいろいろな反省点が出ました。
多くの子が市原くんのように、見出しを見直した方がよいという意見でした。そこで新しい見出しを考えることにしました。
長い見出しはわかりにくいため、先生は9文字を基本に考えるようにいいました。限られた文字数でわかりやすい見出しを考えるのは難しいことです。何を残し、何をあきらめるか、班に分かれて考え、発表しました。そして最後にクラス全員の挙手で、最善の見出しを決定しました。4組が出した答えはこんな見出しです。
「北小ミニバス男子初優勝」
読者のみなさんならどんな見出しを考えますか?
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