文章だけでなく写真や絵、グラフなどを載せることで、読者の目を引くことができ、記事の内容もわかりやすくできます。楽しそうな運動会の様子など、写真だけで情報が伝わることもあります。
取材に行く前に、カメラは充電されているか、撮影した画像を記録するメモリーカード(フィルムカメラならフィルム)が入っているか、ということを確認します。
事前に何かを撮影してみて、カメラの使い方に慣れておきましょう。写真がブレないようにカメラは両手でしっかり持ち、水平(たて長の写真を撮りたい場合は垂直)に構えます。
新聞に載せる写真は、ひと目見ただけでも記事の内容がわかるよう、伝えたい情報を写すことが大切です。伝えたい情報が何かを整理して、構図を考えます。
「緑のカーテン」の記事につける写真を撮るとします。緑のカーテンは、つる性で葉が大きい植物を使って窓などをおおい、室内が暑くなるのを防ぐものです。植物が高く育っている様子、窓をおおっている様子、葉の大きさや植物の種類がわかるように撮るといいですね。
ただし、たくさん情報を入れようとよくばりすぎてもいけません。緑のカーテンの全体や建物まで写そうとして遠くから撮ると、何を撮ったのかよくわからない写真になってしまいます。
同じ位置からだけでなく、右、正面、左など、いろいろな角度から撮ってみるといいでしょう。
人が写っていると、ぐっと新聞写真らしくなります。人の大きさと比べることで、撮りたいものの大きさもわかります。
表情や、顔の向きも大切です。緑のカーテンの特徴を伝える記事なら葉っぱなどを見ているところ、緑のカーテンを作っている人そのものに注目したい場合は顔をカメラに向けてもらうといいでしょう。
「緑のカーテン」の記事につける写真の例。緑のカーテンが高くのびて窓をおおっている様子、葉の大きさがわかります=撮影はどちらも東京・杉並区役所で
悪い写真の例。緑のカーテンの全体を撮ろうとしましたが、特徴がほとんどわかりません。手前にある植木は緑のカーテンとは関係ないので、入れる必要がありません
質問したいことを考えて、アンケート用紙を作ります。用紙の最初には、アンケートの目的や、いつまでに回答してほしいかということを、はっきり書きます。
アンケートを集計したら、グラフや表にまとめます。グラフの種類(円グラフ、棒グラフなど)はアンケート内容によってふさわしいものを選びます。算数の教科書を参考に、先生やおうちの人にも相談するといいでしょう。
次回は、記事の書き方を紹介します。
2012年6月26日付
実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。