文・梶原良介 (東京大学大学院 電気系工学専攻)

 

 

工学系の勉強を極めるにも英語は必須

 

イラスト・岡本詩子 (東京大学大学院・学際情報学府)

 

 中学生の時、私は英語が苦手で、数学と理科が得意でした。受験の時も英語を重点的に勉強して何とか乗り切ってきました。
 勉強はつらかったですが、高専に受かるためと思い必死に勉強しました。高専に受かれば英語はなんとかなるだろうと少し楽観的になっていた気がします。
 ですが、高専に進学してからも英語の授業はありました。「英語って面倒だな」と思っていましたし、数学や専門の勉強のほうが重要だと考えていました。
 英語が苦手な工学系の人にありがちなことなのですが、専門分野ができれば英語くらいできなくてもいいだろう、あんまり勉強しなくても大丈夫だろうとつい思ってしまいます。実際は専門分野を極めようとすると、英語からは絶対に逃げられません。
 最先端の研究はほぼ英語で発表されていますし、海外の製品を使おうとすると英語の説明書を読まなければいけません。研究室にいる留学生と話す時も英語ですし、大学院には専門科目を英語で勉強する授業や英語で資料を作って発表する授業もあります。
 このように英語を使う場面はたくさんあり、専門家になるためには最低限の英語力は必須です。
 今では英語の論文が読めて、留学生と少しであれば英語で会話するくらいにはなったので、何事も勉強すれば成長するものだと思っています。自信を持って勉強に励みましょう!

 

2013年1月27日号

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