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読者による取材会「集まれ!こども編集部」。今回は朝小の子ども記者8人が10月21日、多摩川河川敷(神奈川県川崎市)で、バッタなどの昆虫採集に挑戦しました。「ファーブル先生の昆虫教室」を連載する、作家でファーブル昆虫館(東京都文京区)館長の奥本大三郎さんと楽しみました。(構成・水野麻衣子、畑山敦子、松村大行)
虫の探し方やとり方のコツは、ファーブル昆虫館のスタッフの方に指導してもらいました。
チョウやトンボは、網を地面に向かってではなく、横にふってつかまえよう
トノサマバッタは一度にかなりの距離をとぶので、着地した場所を覚えて忍び足で近づき、上から網をかぶせます。バッタは上の方向に行こうとするので、網の口を下に向けて網の外からつかみ、かごに入れます。チョウやトンボをつかまえるときは、網は地面に向かってではなく、横にふるのがポイント=上の写真。標本にするため持ち帰る場合は羽をたたみ、三角に折ったうすい紙に包みます。カマキリは草の上のほうにいます。
今回、昆虫採集をしたのは、草刈りなどの河川整備がされず、草がのびたままの場所でした。奥本さんは子どもたちにこんな話をしました。「たったこれだけの自然があるだけで、虫が来ます。そういう場所を見つけて楽しむことが大事です。コオロギの鳴き声が聞こえるし、じっとしていると虫の動きが見えます。注意深い目と耳をもって生活してほしいです」
子ども記者も保護者もいっしょになって虫を探しました=どれも10月21日、神奈川県川崎市
この日一番にねらうのはトノサマバッタ。その特徴を奥本さんが自身でかいた絵で説明しました
大きく成長したトノサマバッタ。秋に地面に卵を産みつけます。成虫はほとんどが冬がくる前までしか生きられません
バッタの羽を広げ、種類の見分け方について説明する奥本さん(右)
指にちょこっととまる小さなバッタも
連載の絵を担当するやましたこうへいさん(左)も、子ども記者にとり方をアドバイスしました
産卵を前に、おなかを大きくふくらませためすのオオカマキリ。卵は草のくきなどに産みつけられ、春にかえります
カマキリが腕を伝うようすを観察する子ども記者
トンボは羽をはさんでつかみます
あたたかい日差しの中、たくさんのチョウやハチが飛び交っていました
帽子の上にチョウがとまる一幕も
1時間ほどの取材会で、8人合わせて40匹以上のバッタをつかまえました
参加した子ども記者