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 子どもと海のSDGs「SDGsってなんだろう」出張授業リポート

愛知県豊橋市立大崎小学校の4年生と6年生57名が授業に参加してくれました

 この日のゲスト講師は海洋管理協議会(MSC)のプログラムディレクター、石井幸造さん。

 「みなさんの好きな魚は何ですか?」。石井さんの呼びかけに、児童たちは口々に魚の名前を挙げます。その中には、「マグロ!」という声も。 「マグロにも色々な種類があるんですよ」と石井さん。

 大きさが約3メートルにもなる太平洋クロマグロ、目が大きなメバチ、黄色いひれが目を引くキハダ、胸びれが長いビンナガなど、マグロたちの特徴をスライドを使って説明しました。

 そのうえで石井さんは、太平洋クロマグロの資源量が昔に比べて大きく減っていることを紹介しました。

 「世界全体でみると、3割の魚がとりすぎの状態にあります。でも、魚はとりすぎなければずっと食べ続けることができます。魚をとるときのルールをきちんと守っていくことが大切です」

 たくさん魚をとりすぎてしまう原因として、魚群探知機の登場など、昔に比べて魚のとりかたが変わったことや、世界中の人たちがたくさんの魚を食べるようになったことなどがあります。ルールを守らずにたくさんとってしまう違法な漁業も問題です。  

 石井さんは、児童たちに問いかけます。「魚を減らさないために、どんな決まりをつくったらいいでしょうか。みなさんは、どう思いますか?」

 児童たちはワークシートに自分の考えを記入したうえで、手を挙げて口々に意見を発表しました。

 「子どもの魚はできるだけ海に返す」「魚をとる量を決める」「魚を養殖して増やす」――。いろいろな意見が出ました。

 「みなさんが挙げてくれた意見は、どれも大切だと思います」と石井さん。そのうえで、ルールを守ってとられた魚の目印となる「海のエコラベル」について紹介しました。

 日本でも、エコラベルの対象となる魚介類が少しずつ増えています。石井さんは「魚の資源を将来もずっと残していくことにつながる取り組みです。みなさんも、お店でさがしてみてください」と呼びかけました。


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