こども記者の憧れのジャーナリスト池上彰さんに
オンライン講習会でお話していただきました

2022.03.07

第5回「こども新聞サミット」で「不平等をなくすためにはどうしたらいいか考えよう」というテーマを議論するチームBの勉強会の特別講師をジャーナリストの池上彰さんにお願いしました。憧れの池上さんのお話を生で聴ける機会はめったにないので、チームB以外のこども記者も多数オンライン講習会に参加しました。

不平等とは、スタート地点が違うこと

「今一番不平等なのはロシアがウクライナに攻め込んだこと、弱い人たちがたくさん犠牲になっています。究極の不平等は戦争じゃないかと思います」ウクライナでおこっていることをわかりやすく解説してくれて、授業はスタートしました。

「ゴールは同じ場所にあってもスタート地点が違うこと、これが不平等の概念です。勉強がとてもできるのに家が貧しくて、高校や大学に行けない人がいたら不平等だと思いませんか?女性だからということで進学ができない、それは不平等だよね。私が子どもの頃は教科書も自分で買わなくてはいけませんでした。教科書が買える人と買えない人がいるのは不平等ではないかということになり、小学校、中学校の教科書は無料でもらえるようになりました。スタート地点を一緒にすることが大切なことです」

女性が4年生大学に行くと就職できない、結婚できないという時代が50数年前の日本にはあったことを例にあげ、「おかしいじゃないか」と声をあげること、不平等を見つけ出し記事にしたり、不平等だと気が付く力をつけることが必要だと話してくれました。