地球の未来 みんなで肩組み 考え動く!
第5回「こども新聞サミット」開催
2022.03.25

2022.03.25

全国18の新聞社の「こども記者」が参加する「第5回こども新聞サミット」(主催・こども新聞サミット実行委員会、協賛・浜学園、ロボット科学教育クレファス)が3月25日、オンラインで開かれました。「よりよい世界をつくるには」をテーマに話し合い、「地球の未来みんなで肩組み考え動く!」という提言をまとめました。

環境、多様性、平等…事前に取材

「サミットには北海道から沖縄まで計27人の子ども記者が参加しました。国際連合(国連)がかかげる「持続可能な開発目標」(SDGs)をふまえ、「よりよい世界をつくるには」について話し合いました。新聞社や自宅から参加したこども記者と、日本科学未来館(東京都江東区)に集まった日本新聞協会の関口修司さんや、NHKの佐藤正和さんらをオンラインにつないで、サミットは進みました。こども記者はA、B、Cの三つのチームに分かれて、事前にチームごとのテーマに沿った取材をしてきました。そして、サミット当日、取材の報告や、感じたことを発表しました。

チームAのテーマは「多用性と共生について考えよう」です。去年の東京パラリンピックに出場した陸上の永田務選手に取材したこども記者は「みんながやりたいことに挑戦できるようにしたい」といった思いを伝えました。

チームBは「不平等をなくすためにはどうしたらいいか考えよう」というテーマで、女性の医師や議員らに聞いた話を紹介。働く上で男女の格差をなくすために働きやすくすることが大切と伝えました。

チームCのテーマは「かけがえのない私たちの地球環境について考えよう」です。東京の上野動物園を取材し「いろいろな動物を実際に見ることで、動物が住む環境のことを考えるきっかけになれば」という職員の思いの紹介や、プラスチックごみを減らすために、くり返し使えるカップや食べられるカップを利用する取り組みなどを紹介しました。

SDGs 本気で話し合えば達成できる

発表の後、ゲストからの助言を受けながら「よりよい世界にするために」どうしたらいいか最終提言を考えました。こども記者からは「考え続けることが大切」「協力することが大事」「無理はしない」「自分にできることを考える」といった意見が次々と出ました。意見を出しあい「地球の未来 みんなで肩組み 考え動く!」という最終提言にまとめました。

こども記者からは、サミットを通じてほかのこども記者と真剣に語り合えたことが良かったと考えています。「最後は『このまま別れたくない』と言い合うくらい仲良くなれました。SDGsの目標は大変そうだけど、世界中の人たちと本気の話し合いができれば達成できると思います」
(記事:前田奈津子)