朝日小学生新聞
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交通事故の死者・けが 1年生は6年生の3倍以上

出典:2018年4月11日付掲載 朝日小学生新聞

事故にあうことなく、気持ちよく新年度をスタートさせたいものですが、下の学年ほど、交通事故で亡くなったり、けがをしたりする子どもが多いという統計があります。この機会にあらためて交通ルールを確認し、安全に楽しく登下校しましょう。


ルール守って安全に登下校を

     イラスト・林美香誇

交通ルール 十分に理解できていないことも

警察庁は先月、2013~17年の5年間、歩いていた小学生がかかわる事故についての分析を発表しました。
事故で亡くなるか、けがをしたのは計2万7264人。6年生は2085人だったのに対し、1年生は7461人で、6年生の3倍以上でした。
また、亡くなったのは計84人。このうち1年生は32人で、4人だった6年生の8倍でした。1年生の被害が多いのは、交通ルールがまだ十分に理解できていないことも原因の一つと考えられます。
また、7364人は横断歩道をわたっている時に事故にあいました。事故の状況をくわしくみると、車を運転していた人の側に交通違反があった場合が94%をしめました。子どもと、車側の両方に違反があった場合もありますが、16%は子どもが赤信号を無視して横断歩道をわたっていたり、急に飛び出したりしていました。車の側はもちろん、歩行者も交通ルールをしっかり守ることが大切です。

スマホであぶない場所をチェック

身近な場所で交通事故が多い場所や危険な場所を知ってもらおうと、AIG損害保険は、パソコンやスマートフォンなどで見ることができる「あんぜんmyマップ」を作りました。
13~15年の3年間に全国で交通事故が起きた場所を、地図に表示しています。けがをした人が3人以上の場所はむらさき、2人は赤、1人はオレンジ、けが人はいないものの事故が起きた場所は黄色――と色を区別することで、危険度がひと目でわかるようになっています。
このほか、利用する人が、危険と感じた場所を投稿することもできます。コメント欄では「スピードを出す車が多い」などと、どんな風に危ないのかを説明できるようになっています。この地図で、自分の通学路などで危ない場所を確認し、日ごろから注意することで、交通安全につなげてもらうねらいです。
AIG損害保険の担当者は「このマップをきっかけに、親子でいっしょに交通安全について意識していくきっかけになれば」と話しています。

あんぜんmyマップ

イメージ画像はどちらもAIG損害保険提供


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