朝日小学生新聞
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■安浪京子先生が、中学受験への親の関わり方をQ&A形式で答える連載です■

この記事は、2020年10月14日に配信したメールマガジンに掲載したものです

第106回は「『6年生になったらつらい』といわれますが、どのくらいつらいのですか?」というお悩みへの答えです。

Q.「6年生になったらつらい」といわれますが、どのくらいつらいのでしょうか?

A.実はこれ、5年生から届いた質問です。おそらく、親から日々「6年生になったらもっと大変でつらいんだから、このくらい乗り越えられなくてどうするの!」と発破をかけられているのだと思います。

6年生の保護者は「4、5年生の時なんてまだまだ甘かったわ」と振り返りますが、渦中にいる4年生や5年生の親にしてみれば、今現在が大変なわけです。先が見えないがゆえのつらさがあるのも重々わかります。

では、子どもはどうでしょうか。
毎月、子ども向けのオンライン相談会を開催しているのですが、6年生に「4、5年生にどれくらいつらいか教えてあげて」とお願いしたところ、
「親と毎日バトルで本当につらい」「宿題が全然終わらなくて眠れない」などの意見がドシドシ来るかと思いきや、
「楽しいよ」「きついけど、慣れちゃえばだいじょうぶ」「楽しいけど大変」「つらいと思うと大変」
という意見が思いのほか多くて驚きました。

6年生の保護者には、毎年「10、11月は魔の月です」とお話ししています。増える塾の日数、たて続けにある模試、膨大な過去問、志望校対策に弱点補強など、一方的に必要と思い込んだ「やるべきリスト」を親自身がたくさん抱え込んでしまい、不安で心のバランスを崩しやすくなるのです。
実際、6年生たちからは「親はつらそう」「母が寝言で叫んでる」との冷静な報告も多く、すでに子どもは親を超えているのだな、と思わされました。

親と子どもは、心の動きが全く異なるということがおわかりいただけましたでしょうか? 受験生たちは自分なりに今の状況に向き合って頑張っています。どうか、親の不安を子どもにぶつけたり、先回りして脅したりしないでくださいね。

【きょうこ先生からのお知らせ】
毎月、「中学受験オンライン相談会」を実施しています。
「お子様向けの会」は参加無料ですので、ぜひお子さんに教えてあげてください。
詳細はこちら https://juken-chugaku.com/category/event/

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。中学受験に関する講演やセミナーを多数開催。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。 著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』シリーズ、このメルマガ連載をまとめた書籍『中学受験 6年生の親がすべきこと』(いずれも朝日学生新聞社)など。

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