朝日小学生新聞
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中学受験に役立つ

桜蔭4割、開成では3割が朝小読者

「天体」動きを頭でイメージ

 朝小は外部の調査会社にたのんで、東京の難関校、桜蔭中と開成中の合格者にどれぐらい読者・元読者がいるか、聞き取り調査をしました。桜蔭中は41%、開成中は28%と高い割合でした。
 桜蔭中(合格者261人)は2月2日、開成中(合格者387人)は2月3日、それぞれの合格発表会場で実施しました。桜蔭中では、聞き取りをした合格者155人のうち63人(40.6%)、開成中では合格者157人のうち44人(28.0%)が朝小を取っている、または取っていたと回答。子ども向けの新聞を取っている(取っていた)と答えた合格者についてみると、桜蔭中では85人中74.1%、開成中では73人中60.3%が朝小の読者でした。
 この2校の入試問題を解くとき、朝小がヒントになった可能性のある記事があります。
 開成中は理科で12年8月の「金星食(金星が月にかくれる現象)」をテーマに取り上げました。このなかで、金星と月がみえる時間帯や金星が月にかくれている最大の時間について出題。朝小の「おまかせ自由研究 夜空の観察」(12年7月31日付)にはこんな記事があります。「8月14日の未明、ほぼ全国で夜空に浮かんだ細い月のそばで明るく輝く金星がどんどん月に近づき、午前2時半過ぎ、月の明るく光る側の向こうに消えます。1時間弱ほどすると月の暗い側から少しずつ顔を出します」
 桜蔭中の社会では「日本の発電」について出題。「電力不足を避けるために再稼働した原子炉を持つ原子力発電所がある」「想定をこえる大津波に備えて、11年5月に稼働を停止した原子力発電所がある」といった説明にあてはまる場所を選ばせました。それぞれ大飯原発、浜岡原発のことで、朝小では1面の「ニュースあれこれ」「ことばなるほどね!」といったコーナーなどで解説しています。

朝小から「社会保障」「沖縄」

 朝小の記事を出題した学校もありました。ひとつが山陽女子中(岡山)。「ニュースおぼえているかな?/消費増税法が成立」(12年11月4日付)の記事の一部を抜き出し、「年金や医療など社会保障」という語句に関連して「必要が生じたときに加入者が給付を受ける制度は」、「少子高齢」という部分について「子どもと高齢者という語句を使い、簡単に説明しなさい」などと問いました。
 トキワ松学園中(東京)が題材にしたのが「沖縄復帰四十年」の特集記事(12年5月15日付)。アメリカ軍が戦争後も沖縄を占領しつづけた理由や、日本に駐留する根拠となる条約などを出題しました。
 また、法政大学中(東京)は朝小などの記事をもとに問題をつくり、「環太平洋経済連携協定」をあらわすアルファベットの略語(TPP)や貿易のときにかける税金(関税)、協定の加盟に賛成する人、反対する人それぞれの立場の考えを答えさせました。

朝小の記事をもとにしたトキワ松学園中(東京)の入試問題

朝小の記事をもとにしたトキワ松学園中(東京)の入試問題


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