朝日小学生新聞では、親子や保護者向けに、さまざまなイベントやセミナーを開催しています。
朝日小学生新聞を購読されていない方も参加できますので、ぜひご来場ください。
(後援・朝日新聞社)
2020年度は休止中です
≪お問い合わせ≫
朝日学生新聞社 経営管理部 広報チーム
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電話03-3545-5223(平日10時~18時)
★イベントレポート 教育プレミアム講演会 6月22日(土)
「教育プレミアム講演会」を開催
自ら学ぶ力をつける家庭学習法
朝日学生新聞社は「自ら学ぶ力をつける家庭学習法」をテーマにした保護者向けの「教育プレミアム講演会」を6月22日、東京・築地の浜離宮朝日ホールで開催しました。
講師は朝小で「楽読み楽解き国語の時間」を執筆する南雲ゆりか先生、学習アドバイザーの清水章弘先生、算数のプロ家庭教師として活躍する安浪京子先生です。講演内容の一部を紹介します。(森島龍)
国語・南雲ゆりか先生
家族の会話や体験で 語彙が増える
国語に限らず、これからの試験で求められるのは、長い文章を正確に読み、的確な表現で書くことです。
読書は一番の近道で、導入として「読み聞かせ」は効果的。ただ、読書をすれば成績が上がるとは限りません。
必要なのは「精読」です。主語と述語、修飾語、指示語、接続関係を見るくせをつけ、理解しているかを親が問いかけて確認してください。
また、祖父母と会話する、親子で博物館を訪ねるなど、特に10歳までは幅広い経験をさせてください。
生きた知識や語彙が身につきます。記述の試験で多いのは「文中の言葉を使う」「文中の言葉と自分の言葉で書く」という問題です。
記述問題が苦手な子は、まずは「答えに使う場所を親が教えてあげる」「短くてもよいので、とにかく書かせる」など、子ども自身が「書けるかも」と思うように関わることが大切です。
学習法・清水章弘先生
すきま時間も有効に
勉強とは「できないものをできるようにすること」。問題のマルつけをして終わりではなく、そこからが始まりです。
予習は「授業の準備」で、わからないことと、わかることを分けるためにやります。
授業は、自分が発表などでアウトプットするとしたらどう表現するかを意識してメモします。
復習は「その日、次の日、日曜日」に3回やるのがおすすめ。
やる気とテンションは違います。テンションは上がれば下がりますが、やる気は維持できます。でも人間は弱いので、維持する仕組みが必要です。
私が実践したのは間違えた問題を紙やふせんに書いてドアに貼り、覚えるまで開けない、という方法。
そのほか、寝る前の10分間で復習し、朝の5分間で見直す、など。
子どもは「時間は無限にある」と考えがち。スケジュール表で「見える化」し、20日に1回は「ずるの日」をつくったり、すきま時間を大切にしたりして、ゆとりとめりはりのある計画を立てましょう。
算数・安浪京子先生
解く過程が大切 動画もおすすめ
算数は、ものによっては質より量。基本的な計算がネックならば数字の組み合わせをシャワーのようにあびせてください。
1日2問、お子さんの解き方の過程を見て、どこでつまずいているかを確認してください。
手が止まっても「また間違えた!」とは言わず、初めて間違えたかのように接してください。
問題集の解答例が不十分の場合は、解法プロセスがわかる動画を見るのもいいでしょう。線分図の書き方などがよくわかります。
家で解けても模試で解けないのは、よくあること。「わかる」と「できる」は違います。「どうしてそう考えたの?」と聞いて、子ども自身に説明してもらいましょう 。
親が先回りして教えてはいけません。 国語力の向上は、算数の伸びにつながります。主語・述語の理解はもちろん、助詞の使い方が間違っていたら、正してください。
★イベントレポート 教育プレミアム講演会 7月28日(日)
「第2回 教育プレミアム講演会」
楽しみながら力がつく夏休みの過ごし方
朝日学生新聞社は「楽しみながら力がつく夏休みの過ごし方」をテーマに、保護者向けの「第2回 教育プレミアム講演会」を7月28日、東京・築地の朝日新聞社で開催しました。
講師は歴史作家の河合敦先生、朝日小学生新聞で「楽読み楽解き国語の時間」を執筆する南雲ゆりか先生、学習アドバイザーの清水章弘先生。のべ300人以上が参加しました。講演の一部を紹介します。(森島龍)
歴史作家・河合敦先生
偉人伝にはヒントがたくさん
志を立ててもって万事の源となす――。夢を持つことがエネルギーの根源と説く幕末の思想家、吉田松陰の言葉です。
私は坂本龍馬にあこがれて教師と歴史作家になり、テレビに出る機会にも恵まれました。偉人伝には夢を広げ、人生に訪れる数少ないチャンスをつかむヒントがあります。偉人の伝記を読むことはおすすめです。
子どものころ、実家の裏で縄文土器が発掘されたのを機に、祖先に興味を持ちました。
歴史を好きになるにはまず、食べ物や服装など、身近なものの歴史を調べるといいでしょう。
歴史の現場をたずね、博物館で本物を見るのもおすすめです。思わぬ発見がありますよ。
国語・南雲ゆりか先生
好きな本だけでなく論説文も1日10分
国語の試験で必要なのは長い文章を速く正確に読むことです。中学入試の国語は平均7300字を読ませ、50分で解くには1分700字のスピードが必要です。
グラフや図表なども出てくるので、好きな本だけでなく、論説文などのとっつきづらい文章も1日10分など決めて読むようにしましょう。
試験では「一点のくもりもない」精読が求められます。子どもは文章や問題文を読むとき、読み飛ばしたり主観的に読んだりしがち。
主語と述語、指示語や接続関係はもちろん、よくでる言葉や同義・対比表現などをチェックし、難しい概念の説明も必要です。
本や新聞を親子で一緒に読み、主人公はだれ? これって何?など、クイズを出し合ってみるといいでしょう。
学習アドバイザー・清水章弘先生
新聞は「線引き学習」がおすすめ
2020年度の大学入試では記述が増えるので、アウトプットを意識したインプット法がおすすめ。
たとえば、間違えた問題の解答を人にわかるように伝えたり、英語文を書きながら音読したり。
続けると「わかる」が「できる」に変わり、勉強が好きになります。 作文は、意見→理由→経験→結論で200字にまとめる練習をしましょう。
800字ならそれぞれを4倍すればいいので、応用が利きます。 作文に書くための「経験」は、実際に経験しなくても、ニュースに興味を持つなどして視野を広げることでカバーできます。
新聞では「線引き学習」がおすすめ。記事と図やグラフを見比べ、重複する部分に線を引く。読解力や情報処理力が鍛えられ、上手なアウトプットにつながります。
そのほか、朝日学生新聞社が主催や後援などをしているイベントの情報は以下をご覧ください。
ジュニアコンクール.comコンクール・イベント情報