文・大嶽晴佳 (東京大学大学院・新領域創成科学研究科)

 

 

細かな再現や体験型展示 親近感が◎

 

ボストン科学博物館で、アポロ宇宙船の司令船部分に乗りました=筆者提供

 

 今回は、私の好きな博物館のアメリカ編をお送りします。私は中学の時からずっと海外旅行に憧れていましたが、なかなか行く機会がありませんでした。それが10月にようやく実現したのです。
 まず訪れたのは、ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館です。ここは規模が大きく、一日では回りきれません。迫力ある恐竜など、日本の博物館とは比べられないくらい多くの骨格標本が並べられています。
 はく製も、日本のようにただ並べられているだけではありません。絵や模型を使って、住んでいる環境や食べ物など生態系そのものが再現されており、わかりやすかったです。
 次に訪ねたのは、ボストン科学博物館。ここはまるでショッピングモールのようで、吹き抜けの周りに多くの体験型展示があります。その中に公園も再現されています。実際に遊具で遊ぶなかで、てこや振り子などいろいろな科学の原理を体感できるようになっていました。
 ボストンでは子ども博物館にも行きました。ここは学校や店、川などが再現され、遊べるようになっています。私のお気に入りはやっぱり飛行機。子どもたちに交じって、簡単な飛行機操縦体験をしてきました。
 アメリカの博物館をめぐってみると、身の回りの環境が日本に比べより細かに再現されていることに気付きます。現実に近いからこそ親近感がわき、楽しめるのかもしれません。
 次回もアメリカ編の続きをお送りします。どうぞお楽しみに。

 

2012年12月9日号

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