文・大嶽晴佳 (東京大学大学院・新領域創成科学研究科)

 

 

夢の実現! 自分の学びを展示で紹介

 

一日宇宙・ロケット博物館で 子どもたちと一緒に人工衛星 を作りました。=筆者提供

 

 以前この欄でも紹介させていただいた「一日宇宙・ロケット博物館」を12月8日に開催しました。大人から子どもまで延べ約200人の方々にご来場いただきました。
 テーマは人工衛星。「かぐや」などの人工衛星の模型と、それらを宇宙に運んだH―UAロケットの模型を展示しました。また、人工衛星のペーパークラフトを作るワークショップや宇宙でやりたいことを自由に書いてもらうコーナーを用意し、見るだけでなく、手を動かすことのできる博物館にしました。
 自分が大好きな博物館で多くの人が楽しんでいる様子を見て、本当にうれしくなりました。
 私はずっと博物館を作りたいと考えていました。大学2年で専門を決める時、博物館そのものか、そこで展示するものか、どちらを学ぶかとても悩みました。結局、子どもたちに人気な航空宇宙の勉強をして、展示を説明できるようになろうと航空宇宙工学科に進学し、飛行機の材料を研究することにしました。今回ようやく自分が学んできたことを展示するという夢がかなったのです。
 来年から私は、科学技術や教育を支える仕事に就きます。中学生の時から好きだった航空宇宙などの科学技術や博物館に、多くの方に興味を持っていただけるよう頑張ります。
 大好き、やりたいと思い続けていれば、きっと夢はかないます。みなさんも夢がかなうよう応援しています。頑張ってください。

 

2012年12月23日号

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